大谷がプホルス3000安打達成時に見せた配慮「みんな見たいだろうと思って」

2安打1打点と活躍したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
2安打1打点と活躍したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

歴史的瞬間をネクストバッターズサークルで体験

 4日(日本時間5日)、敵地でのマリナーズ戦でエンゼルス主砲のアルバート・プホルス内野手が史上32人目となるメジャー通算3000安打を達成した。通算620本塁打を記録しているプホルスは、史上4人目の600本塁打&3000安打到達となった。歴史的瞬間をネクストバッターズサークルから見守った大谷翔平選手は「僕自身は一生自慢すると思います」と笑顔を浮かべた。

 5回2死一塁で迎えた第3打席にマリナーズ先発右腕のマイク・リークと対戦。1ボールから2球目88マイル(約142キロ)シンカーを右翼へ運び、金字塔を打ち立てた。「できれば後ろで見たいなと思っていた」という大谷は、捕手、球審に次ぐ“特等席”から快挙を見守った。一塁ベースに到達したプホルスを、チームメイトがダグアウトを飛び出して祝福すると、大谷も歓喜の輪へ。さらに、直後の打席では左越えのタイムリー二塁打を放ち、花を添えた。

 実はこの日、大谷はネクストバッターズサークルでいつもよりやや一塁寄りに立っていた。「みんなプホルス選手を見たいだろうなと思って、邪魔しちゃいけないだろうなと思って避けてました」と、三塁側ダグアウトから身を乗り出して3000安打達成を待ちわびたチームメイトたちへの配慮だった。

 試合後、プホルスへの思いを聞かれた大谷は「僕が語っていいほどのものではないですし、途方もないような努力と成績だなと思う」と恐縮。「その歴史的な記録と背中を後ろから見れたというのは、個人的にはすごく特別なことだと思うので、僕は一生自慢できることだったと思います」と続け、永遠の野球少年でもある一面も見せた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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