阪神・鳥谷で51人目 2000試合出場達成者の通算安打数から見る特徴とは

通算安打数が出場試合数を上回る選手の傾向は…

 通算安打数が出場試合数よりも多い選手は、打席数が多く回ってくる打順上位を打つ打者が多い。また1年目からスタメン出場するなど、エリートだった選手も多い。鳥谷敬もその1人だ。

 ただし、王貞治や野村克也のように四球が多かった選手は、強打者でも試合数の方が多くなる傾向にある。出場試合数が安打数を大きく上回っている選手は、代打、守備固めなどでの出場が多く、レギュラーに定着するまで時間がかかった選手が多い。また、捕手も試合数の方が多くなる傾向にある。

 51人いる2000試合出場選手のうち、43人は2000本安打をクリアしているが、伊東勤、堀幸一、山崎武司、吉田義男、木俣達彦、真弓明信、福浦和也、毒島章一の8人は2000本に未達。それぞれ個性的な選手だが、現役の福浦はこのグループから抜け出すべく、奮闘している。

 一方で、出場2000試合未満で通算2000本安打を打った選手は7人いる。

川上哲治 1979試合(1938-1958)2351安打
小笠原道大 1992試合(1997-2015)2120安打
松井稼頭央 1890試合(1994-2018)2086安打※
谷沢健一 1931試合(1970-1986)2062安打
和田一浩 1968試合(1997-2015)2050安打
野村謙二郎 1927試合(1989-2005)2020安打
A.ラミレス 1744試合(2001-2013)2017安打

 いずれも通算打率が高く、安打製造機と呼ばれた選手たちだ。

 試合数と安打数。単純な数字の積み上げだが、2つの数字から名選手たちの野球人生が浮かび上がってくる。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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