二盗成功?も実はセカンドフライ 米で「混乱状態を呼ぶ」併殺が話題に

頭脳的なプレーを見せたフィリーズのペドロ・フロリモン【写真:Getty Images】
頭脳的なプレーを見せたフィリーズのペドロ・フロリモン【写真:Getty Images】

二盗成功?も実は二飛、一塁送球でダブルプレーに

 5日(日本時間6日)に行われたフィリーズ対ナショナルズ戦の9回にペドロ・フロリモン内野手が“相手を混乱させる”併殺プレーを完成させピンチを切り抜けた。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が「フェイクが混乱状態を呼ぶ…そして大きなダブルプレー」と動画を紹介し話題となっている。

 相手走者を混乱状態にさせたプレーが起きたのはフィリーズが2点リードで迎えた9回。無死一塁の場面で打席に入ったマット・ウィータースは二塁への平凡なフライに。だが、一走のトレイ・ターナーはスタートを切っており二塁ベースにヘッドスライディングを見せた。

 だが、この瞬間にフィリーズの遊撃手・フロリモンはあたかも捕手が二塁へ送球したかのようにボールの入っていないグラブをターナーの体にタッチし続けた。盗塁を成功させたと勘違いしたターナーはベースに留まり、二塁手・ウィータースが一塁へ送球し併殺を完成させた。

 見事な“演技”を見せたフロリモンは下をペロリと出し微笑んだ。同サイトはフロリモンが「彼が盗塁を狙ってくると思ったので、フライを見た時にフェイクの動きを入れて、彼を二塁に留めておこうと思ったんだ。あれで時間を稼げたので、ダブルプレーが生まれた」とのコメントを紹介。

 混乱状態に陥ってしまったターナーは「大抵はボールにバットが当たる音が聞こえるんだ。だからその音が聞こえていたら打球を見ていただろう。あの時は何も聞こえなかったんだ。気がついた時には、ウィータースが一塁方向に走っていた。混乱したよ。もし音が聞こえたら確認して、帰塁して、何も起きなかった」とお手上げ状態だったという。

 豪快な打撃、華麗なフィールディング、矢のような送球は勿論、野球のプレーの中では大きな魅力だ。だが、全てを騙す演技力も大きな武器になることをフロリモンが証明してみせた。

【動画】見事な“演技”で併殺完成…“相手を混乱させる”トリックプレーが話題に

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