開幕1か月のパ打撃個人成績トップ、昨季のタイトルホルダーと比較すると…
首位打者争いは“激戦”、盗塁王争いはロッテ中村が“意外“にも1位
◯首位打者
・昨季首位打者
秋山(埼玉西武)
2017年3、4月成績:23試合、打率.330
・今季4月終了時点の首位打者
近藤(北海道日本ハム)
2018年3、4月成績:23試合、打率.392
2位・柳田(福岡ソフトバンク)
2018年3、4月成績:23試合、打率.353
現時点で2位に大きく差をつけて首位打者に君臨しているのは近藤。しかし、4月28日の千葉ロッテ戦で負傷し「右腓腹筋の軽度の筋挫傷」と診断された。5月1日に登録を抹消されている。「幻の4割」に最も近い天才打者として大きな期待をかけられ、それに値するだけの結果を残してきたが、今季もケガで離脱ということに。早期の復帰を祈念したい。
4月終了時点で近藤に次ぐ高打率を記録していたのは柳田だが、5月に入ってから秋山が抜き去り、再度、柳田が抜き返すなど、激しいデッドヒートが繰り広げられている。この2人がハイレベルな首位打者争いのライバルとなり、最終的に柳田が競り勝った2015年が思い出される。
◯最多盗塁
・昨季最多盗塁
西川(北海道日本ハム)
2017年3、4月成績:25試合3盗塁
・今季4月終了時点の最多盗塁
中村(千葉ロッテ)
2017年3、4月成績:24試合11盗塁
中村が盗塁1位というのは少し意外な展開だ。というのも、昨季の中村の盗塁が11で、それがキャリアハイだったからだ。今季は開幕11月で4年間のキャリアハイに並び、5月に入ってすぐに自己最高を更新したことになる。(5月5日試合終了時点で12盗塁)
2位につける埼玉西武の金子侑と昨季盗塁王の西川も現在11盗塁と、パ・リーグは全体的にシーズン序盤から積極的にスタートを切っている傾向がある。パ・リーグを代表する韋駄天たちは、まだまだその数字を伸ばしていってくれるだろう。
◯最高出塁率
・昨季の最高出塁率
柳田(福岡ソフトバンク)
2017年3、4月成績:24試合、出塁率.476
・今季4月終了時点の最高出塁率
近藤(北海道日本ハム)
2018年3、4月成績:23試合、出塁率.520
2位・山川(埼玉西武)
2017年3、4月成績:24試合、出塁率.481
今季現時点の最高出塁率も近藤だが、前述の通り登録を抹消されている。2位は本塁打王・打点王の山川だ。山川は4月終了時点でリーグトップの22四球を選んでおり、打率も高い。長距離砲でありながら、出塁する、チャンスを演出するなど、打「線」の一員としても隙がない打者であることがうかがえる。
4月終了時点で大活躍を見せた選手にとっては、これからのシーズンでいかに不振の時期を乗り切るか、相手チームの対策にどう対応するかが大きな課題になってくるだろう。昨季のタイトルホルダーが2年連続の栄冠を手にするか、新たなスターが誕生するか、これからさらにプロ野球が面白くなる。