ヤクルト坂口が激闘に終止符を打つサヨナラ打 チーム全体の今季テーマは?

延長11回に劇的なサヨナラ打を放ったヤクルト・坂口智隆【写真:荒川祐史】
延長11回に劇的なサヨナラ打を放ったヤクルト・坂口智隆【写真:荒川祐史】

9回2死から2度追いつく激闘に小川監督「凄い勝ち方だった」

 ヤクルトが驚異の粘りで首位広島に競り勝ち、延長11回2死一塁から坂口の右越え二塁打で4日の中日戦に続き今季2度目のサヨナラ勝ちでGWの9連戦を最高の形で締めくくった。

 6日、神宮の広島戦は5日に死球でベンチスタートになった青木を欠く状態だったが、1点を追うの9回2死無走者で、代打・大引が広島の守護神・中崎から左翼へ起死回生の今季1号同点ソロで追いついた。

 1点リードされた延長10回には川端のタイムリーで再び試合を振り出しに戻し、坂口のサヨナラ打につなげた。ヒーローとなった坂口は「後ろにつなごうという気持ちだけ。フルカウントだったので、来た球をスイングしようと思った。チーム全体に、執念をもっていこうというのが今年のテーマ」とチームを代弁した。

 この日は2安打を放ち打率も.356にまで上昇させた。青木の代わりに3番に入り、見事大役を果たした。小川監督も「凄い勝ち方だった。首の皮一枚でひっくり返した。凄い執念。非常に大きな勝ちだった」と3時間58分の劇勝に興奮を隠せなかった。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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