19アウトのうち15個が三振!? 最強右腕シャーザー「史上初」奪三振ショー

フィリーズ戦で15奪三振を記録したナショナルズのシャーザー【写真:Getty Images】
フィリーズ戦で15奪三振を記録したナショナルズのシャーザー【写真:Getty Images】

白星はつかずも「圧倒的」な投球「15奪三振で歴史を作る」

 ナショナルズのマックス・シャーザー投手が、6日(日本時間7日)の本拠地フィリーズ戦でまたしても衝撃的な投球を見せた。勝利投手にはなれなかったものの、6回1/3を投げて5安打1失点の快投。史上初めて19個のアウトを取るまでに15奪三振をマークした。MLB公式サイトのスペイン語版ツイッターは、15Kを15秒にまとめた動画を「圧倒的」と紹介している。

 シャーザーは初回と2回に2三振を奪うと、3回は3者連続三振、4回も3奪三振。2回1死から7者連続三振と圧巻の投球を見せた。5回も2四球から1四球を与えたが、アウトはすべて三振。3、4、5回はヒットや四球を挟みながら、9つのアウトをすべて三振で奪った。

 6回は無死一、二塁とされながら、サンタナを空振り三振、フランコは三ゴロ併殺打で無失点。初回にもらった1点のリードを守っていたが、7回に先頭フロリモンにヒットを許し、アルファロから15個目の三振を奪ったところで球数が111球となって降板。2番手ソリスがタイムリーを浴び、白星が消えた。

 ナショナルズはこの回3点を失って逆転されたものの、打線が意地を見せて8、9回に2点ずつを奪って4-3でサヨナラ勝利。昨季、自身3度目のサイ・ヤング賞に輝いたメジャー最強右腕の快投に応えた。

 MLB公式サイトは「マックスがフィリーズから15奪三振で歴史を作る」とのタイトルで特集を組み、この日の投球を振り返った。「ナショナルズに加入後にシャーザーが達成した歴史に残る登板の中でも、これは最も奇妙なものだ」とした上で「シャーザーは6回1/3で今季自己最多の15三振を奪い、MLBで初となる19アウトを記録するまでに15奪三振を記録した投手となった」と圧巻の記録を紹介している。

 もっとも、シャーザーは記事の中で「見ての通り、多くの三振を奪えた。相手打線にも脱帽だよ。彼らは本当に力強く攻めてきていた。彼等は自分が何を投げるのかわかっていた。良いアプローチだった」と相手打線に敬意を表し、「変化球をソリッドに、そして分散させようと心がけているが、今日はそれができたと思う。(カウントを)0-1にして、0-2、1-2としていく。そうすればいい結果を残せると分かっているからね」とストライク先行の投球を目指していたことを振り返っている。

「MLBスタッツ・オブ・ザ・デイ」も、19アウトのうち15個が三振という“偉業”をツイッターで紹介。フォロワーからは「全打者を三振に仕留めなければいけないかのような投げっぷりだった」「圧倒的」と脱帽の声が上がった。カーショーがDL入りし、4度目のサイ・ヤング賞受賞も現実味を帯びてきた右腕は、ここからさらにエンジンを上げていきそうだ。

【動画】豪速球に横滑りするカッター…MLB屈指の豪腕・シャーザーが奪った15奪三振ハイライト

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