全米屈指のスターに「誰?」 イチローの超マイペースぶりが米で話題に

マリナーズ・イチロー(左)、NFLペイトリオッツのトム・ブレイディ【写真:Getty Images】
マリナーズ・イチロー(左)、NFLペイトリオッツのトム・ブレイディ【写真:Getty Images】

NFLのスターQBトム・ブレイディが突然連絡

 マリナーズのイチロー外野手といえば、試合出場に向けた余念のない準備で知られている。決まった時間にストレッチを始め、決まった時間に打撃ケージへ向かい、いつもと変わらぬ準備を続ける。40歳を超えてもなお、変わらぬ姿勢は、ヤンキースやマーリンズ、そしてマリナーズで数々の若手に影響を与えてきた。だが、どうやらイチローの話題は野球界の枠を越え、米スポーツ界に広く伝わっているようだ。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の名物記者ピーター・ギャモンズ氏が背番号51に関する興味深いエピソードを伝えると、その超マイペースぶりが大きな話題を呼んでいる。

 2017年スプリングトレーニング中のある朝だったという。携帯に見知らぬ電話番号からショートメールが届いたイチローは、首を傾げながらコーチの部屋に入ると、ヤンキース時代の同僚アレックス・ロドリゲスから番号を聞いたという人物がストレッチについて学びたいと連絡してきたと話したそうだ。

 コーチが「その人物の名前は?」と聞くと、イチローは「トム・ブレイディとかいうヤツ。誰、トム・ブレイディって?」と答えたという。

 ブレイディといえば、NFLニューイングランド・ペイトリオッツが誇るスターQB。スーパーボウル優勝5度、スーパーボウルMVP4度、NFLのMVP3度、オールスターにあたるプロボウルには13度出場している超スーパースターだ。妻はスーパーモデルのジゼル・ブンチェンで、アメリカでは誰もが知る存在でもある。が、日本が誇る“レジェンド”は、そんなことにはお構いなしのようだった。記事では「ベースボールの天才の世界では、イチローはトム・ブレイディなど知る由もないようだ」とリポートしている。
 
 アメリカが誇るスターを「誰?」と片付けてしまうイチローの泰然自若ぶりこそが、自身の生きる道で活躍するコツなのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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