田中将大、2被弾含む6回途中4失点で勝敗つかず　ヤ軍は逆転劇制し8連勝

手に汗握る地区首位攻防戦、8回にレ軍守護神キンブレルを捉える

　ヤンキース田中将大投手が9日（日本時間10日）、本拠地でのレッドソックス戦に先発し、5回1/3を2被弾を含む8安打3奪三振2四球4失点（自責4）と粘投した。勝利投手の権利を持って降板したが、チームはその後に逆転され、田中は5勝目に届かなかった。だが、チームは8回にレ軍守護神キンブレルを捉え、9-6で8連勝を飾った。

　先頭ベッツに11球目まで粘られるなど、初回から苦しい投球となった。味方が1点を先制した直後の2回、モアランドに逆転2ランを献上。3回も得点圏に走者を置きながら何とか凌ぐと、3回裏の攻撃でスタントンの2点二塁打などで4-2と再逆転に成功した。

　田中は5回1死からベニンテンディに右中間へソロ弾を運ばれ、1点差まで迫られる。だが、5回裏に味方が1点を追加。マウンドに戻った6回、先頭ボガーツに中堅へ二塁打を運ばれ、続くモアランドを二ゴロに打ち取ったところで、91球（60ストライク）を投げて降板した。2番手グリーンが田中の残した走者を返したが、1点リードを守ったまま5勝目の権利を手にしていた。

　ヤンキースは7回に再びリードを奪われるが、8回にレッドソックス守護神キンブレルを捉え、ジャッジの9号2ランなどで試合を返した。最後はチャップマンがきっちり抑えて勝利。試合前に25勝10敗で並んでいたア・リーグ東地区首位攻防戦は、8連勝を飾ったヤンキースが1歩リードする形となった。