「もしチャンスがあれば」―虎視眈々と先発の座を狙うロッテ左腕チェン

ロッテのチェン・グァンユウ【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテのチェン・グァンユウ【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

やや手薄なロッテの先発投手事情「もしチャンスがあれば」

 今季初先発となった4月7日の北海道日本ハム戦で、4回11安打6失点で敗戦投手となった千葉ロッテのチェン・グァンユウ投手は、ノックアウトされた翌日に2軍落ちとなった。

 降格後は「自分のフォームをチェックしました」と投球フォームに意識を置いて練習に取り組んだ。2軍戦では4月14日の東京ヤクルト戦に先発し、6回2/3を投げ3失点に抑えると、4月21日の北海道日本ハム戦では5回を2安打1失点、4月28日の埼玉西武戦はリリーフ登板して2回を無失点。2軍で結果を残し、4月30日に再昇格を果たした。

 今季は1、2軍ともに先発を務めるケースが多かったが、再昇格後に任された役割はリリーフ。「ファームのときは先発調整していましたが、中継ぎは去年も経験がありますし、ピッチャーが早く降板した後の場面もあった」とリリーフというポジションも全く気にならなかった。

 5月2日の福岡ソフトバンク戦では、6点ビハインドの4回からマウンドに上がった。「ロングリリーフは貴重な存在になる。リズム良く、攻撃の流れをいきやすいように投げました」。2回までに7点を奪い火のついた福岡ソフトバンク打線を抑えるのは難しい状況だったが、チェンは4イニングスを投げて、上林誠知選外野手に打たれた本塁打による失点のみに抑えた。「スピードは出ていないですけど、アウトコース、インコースに良い角度に投げられました。先発より大変ですけど、良い勉強になりました」と振り返った。

 千葉ロッテの先発事情は、開幕から先発ローテ入りしていた酒居知史投手が4月30日に1軍登録抹消、2日に先発した大隣憲司投手が1回2/3を投げて7失点で降板するなど、やや手薄な状況だ。5月5日に再度降格となったチェンも「もしチャンスがあれば」と虎視眈々と先発の座を狙っている。先発復帰するためにも、地道に好投を続けてアピールしていく。

【動画】勇気をもってインコースへ! ロッテのチェン・グァンユウが中田翔から三振を奪う!

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