前田健太、5失点に「しっくりきてない」 指揮官も「良い投球ではなかった」

今季3敗目を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
今季3敗目を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

5回途中5失点で3敗目「感覚的なものが…」、巻き返しへ「修正できるように」

 ドジャースの前田健太投手は11日(日本時間12日)の本拠地レッズ戦で5回途中9安打5失点5奪三振の乱調に終わり、3敗目(2勝)を喫した。被安打9は自己ワーストタイ。「ここ最近、感覚的なものがしっくりきていない」と振り返っている。

 前田は初回にボットにセンターへのタイムリーを浴び、先制点を献上。なおも2死満塁の大ピンチでは追加点を許さず、2回は3者凡退と立ち直るも、3回はジェネット、バーンハートにもタイムリーを浴びて2失点。さらに、5回は先頭ボットを歩かせ、ジェネットにはスライダーを右翼ポール際への2ランとされて5失点となり、その後、2死からバーンハートに二塁打を浴びたところで降板となった。104球を投げてストライクは64球。防御率は4.75に悪化した。

 ドジャースは2-6で敗れて2連敗。試合後、前田は「ここ最近、感覚的なものはしっくりきていないので、それが結果につながったのかなと」と振り返った。「ちょっと初回が特に多くなってしまったので、そのへんがちょっと」と話したとおり、ファウルで粘られるなど1回にいきなり34球を要し、リズムを作れなかった。

「しっくりきていない」のは、あくまで「感覚的なもの」だとして、「それは修正していくしかないので、しっかりと修正できるようにやっていくだけです」と前田。特に、5回にジェネットに浴びた2ランを悔やみ、「しっかり結果を出していけるように修正して、次の登板に向けてやっていきたいなと思います」と前を向いた。

 デイブ・ロバーツ監督も「ケンタは良い投球ではなかったし、初回には球数もかさんでしまった」「タフだった。ただ、その後で投入できる投手を考えれば、なんとか踏みとどまってくれた。4回は10球ほどだったし」としつつ、こちらもジェネットの2ランを「痛手だった」と振り返った。

 ドジャースは打線も反撃できず、2-6で敗戦。16勝22敗で借金6となった。指揮官は「みんな一生懸命やっているが、うまくいかない。噛み合っていないが、我々はもっと良いチームだと分かっている。そこはこれからも信じていかなければいけない」と話す。地区6連覇を目指すドジャースだが、厳しい戦いが続いている。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY