意地の泥んこ勝利にDeNAラミレス監督笑顔「いいモチベーションで甲子園へ」

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

初回3失点も粘投した京山に「勝たせてあげたかったが…」

 DeNAは13日、本拠地でのヤクルト戦に10‐3で勝利し、同一カード3連敗を免れた。試合序盤から雨が降り始め、7回裏途中で降雨コールドが成立。昨年CSセカンドステージで阪神を相手に飾った泥んこ勝利を思わせる悪条件の中での戦いとなったが、ラミレス監督は「あの時と同じ集中力で、今日も初回からいけた。タフな試合だったが、いいモチベーションで甲子園に行ける」と勝利を喜んだ。

 2年目の京山が初回先頭から3四球と制球が乱れ、3点を先制される苦しい立ち上がりとなった。だが、その裏の攻撃で宮崎の5号2ランが飛び出すなど同点に追いつくと、京山は粘りを見せる。2回を3者凡退とすると、3回からは走者を背負いながらも無失点。「何とか勝たせてあげたかった」というラミレス監督だが、チームの勝利を優先。2点リードの5回に2四球などで1死一、二塁としたところで、勝利投手まであと2死と迫っていたが、2番手・砂田を送り込んだ。

 4回1/3を4安打7四球ながらも初回の3点で凌いだ京山について、ラミレス監督は「ベストの状態とは言えない中で、2回以降は無失点に凌いで、我々に勝つチャンスを与えてくれた。勝たせてあげたかったが、次回また頑張ってもらいたい」と努力を称えた。

 雨足が強まる一方という悪条件の中、グラウンドに何度も土を入れ、泥んこになりながら掴み取った勝利で3連敗阻止。指揮官は「連敗の後には連勝の波を作りたい」と、15日から始まる敵地・甲子園での阪神3連戦に意欲を見せた。

(Full-Count編集部)

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