大谷が手のひら返しの米記者を“手玉” 会見場は爆笑「携帯で調べればすぐに…」

7回途中1失点と好投したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
7回途中1失点と好投したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

誠実すぎる答えに記者も苦笑「嘘は教えたくないので」

 13日(日本時間14日)の本拠地ツインズ戦で6回1/3を3安打11奪三振2四球1失点(自責1)と快投したエンゼルス大谷翔平選手。自身に白星はつかなかったが、チームは9回にコザートの殊勲打で劇的なサヨナラ勝利を飾った。試合後、会見に臨んだ二刀流スーパースターは、辛口で知られる米名物記者の質問を、無邪気すぎる天然の受け答えで“手玉”に取り、会見場を爆笑の渦で包んだ。

 この日、大谷はメジャー移籍後最多となる103球(69ストライク)を投げた。ソーシア監督は「まだ余力があったと思う」と言うが、7回1死からモリソンに四球を与えた直後に降板。地元記者に「100球を投げて疲労を感じたか」と質問された大谷は、「あまり疲労は感じなかったですけど、前回ホームランを打たれて替わっているので、まだそこまで(回を締めるまで)任せられるような感じではないのかなと感じました」と監督の決断に思いを巡らせた。

 その直後に質問をしたのが、米経済誌「フォーブス」のバリー・ブルーム記者だった。昨季までMLB公式サイトで執筆していた名物コラムニストは「日本では1試合で最高何球投げたのか?」と質問すると、チーム内で愛されキャラの大谷は純真無垢な表情を浮かべて答えた。

「球数に関しては、携帯で調べればすぐに出ることなんで、是非調べていただきたいと思うんですけど…」

 これを水原一平通訳が英語で伝えると、会見場に集まった記者から大爆笑が巻き起こった。思わず自身も笑ってしまったブルーム記者が「本人が目の前にいるんだから、直接教えてくれてもいいだろ」と畳みかけると、大谷は「(球数は)正確には分からないので(笑)。嘘は教えたくないので」と“誠実過ぎる”返答。これには名物コラムニストも引き下がるしかなかった。

 ブルーム記者と言えば、開幕前に大谷に厳しい視線を向けていたメディアの1人だった。「投手・大谷」の成績について「5勝8敗」と予想する一方、「打者・大谷」については勝ち星よりも少ない「ホームラン5本未満だ」と予想。「投打どちらも仕上げるには、時間が必要だ」と評していたが、開幕後の活躍ぶりに自らの見立てが間違っていたことを潔く認めていた。

 大谷はすでに5本塁打を放ち、投手としても3勝を挙げている。ブルーム記者の“手のひら返し”を知っていたのか定かではないが、会見でも見事に“手玉”に取って封じ込めた。

(Full-Count編集部)

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