大谷とロメロの壮絶な投手戦に敵打者驚嘆「ボクシング最強王者決定戦のよう」

7回途中1失点と好投したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
7回途中1失点と好投したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ツインズのドージャーとモリソンが二刀流に感心

 エンゼルス大谷翔平選手が13日(日本時間14日)、本拠地ツインズ戦で奪三振ショーを披露した。6回1/3を投げて3安打11奪三振2四球で1失点(自責1)。4勝目にこそ届かなかったが、持ち球を駆使して打者をいなした二刀流の投球に、対戦打者から「世界最高の選手」「とても感心」と称賛の声が相次いだ。ツインズの地元紙「スタートリビューン」ほか複数の米メディアが報じている。

 まさにスポーツマン精神だ。ツインズ打線はこの日、大谷から2四球を引き出したものの、内野安打2本を含む3安打11三振とキリキリ舞い。それでも、試合後は対戦打者から称賛の声が届いた。4年連続20本塁打以上を記録し、2016年には43本塁打99打点を記録したブライアン・ドージャー内野手は、大谷と3打席で対戦し、第1打席から三塁内野安打、空振り三振、四球で2度出塁に成功した。だが、空振りを奪える球種を持つ投手を相手に、打者は容易にミスできないことを指摘すると同時に、「初対戦だったけど、とても感心させられたよ」と称えた。

 さらに、同じく5回まで1失点で一歩も譲らぬ好投を見せたツインズ先発のフェルナンド・ロメロ投手についても絶賛。ともに23歳の右腕2人が繰り広げた緊迫の投手戦を「まるでボクシングの最強王者決定戦のようだった」と振り返った。

 大谷の前に沈黙したツインズ打線の中で、1人気を吐いたのはローガン・モリソン内野手。二刀流スーパースターを相手に2打数2安打1四球。最後の打席では9球目まで粘って四球をもぎ取り、降板と同点の流れを作った。それでもモリソンには二刀流スターの活躍が新鮮に映ったようで、球団公式サイトによれば「向こうのクラブハウスには、本当に素晴らしい選手が他にもいる。だけど自分にとっては、マウンドとバットでの活躍を見る限り、彼はおそらく世界最高の選手だ」と最高級の賛辞を送ったという。

 エンゼルスには、MVP2度のマイク・トラウト外野手、メジャー通算3000本安打&600本塁打を達成したアルバート・プホルス内野手という球界を代表するスーパースターが存在する。だが、モリソンの目には、彼らを凌いで大谷が「世界最高の選手」に映ったという。

 ファンのみならず、対戦相手を唸らし続けている大谷。全米に吹き荒れる二刀流旋風は、どうやら本物のようだ。

(Full-Count編集部)

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