5月の日ハムブルペン陣が凄すぎる 抜群の安定感で救援防御率は驚異の0.50

日本ハム・石川直也(左)と宮西尚生【写真:石川加奈子】
日本ハム・石川直也(左)と宮西尚生【写真:石川加奈子】

4月は勝ち試合で苦しむも…5月は開幕直後の不安定さ忘れさせる投球

 北海道日本ハムの救援陣は昨季途中に谷元圭介投手が中日へトレード移籍し、オフにはセットアッパーのクリス・マーティン投手はメジャー球団に復帰。さらに、守護神の増井浩俊投手もFA権を行使してオリックスへ移籍した。

 “勝利の方程式”と呼ばれる投手が抜け、今季開幕直後は勝ち試合で苦しんだ。4月18日の埼玉西武戦では、8回表終了時点で8-0とリードしていたが、8回に救援陣が崩れ7失点。1点リードの9回に石川直也投手が森友哉捕手に2点適時打を打たれサヨナラ負けを喫し、8点差をひっくり返されたこともあった。

 救援陣にかなり不安を抱えていた北海道日本ハムだが、5月は10日のオリックス戦でサヨナラ負けを喫した浦野博司投手、13日の福岡ソフトバンク戦で2失点した田中豊樹投手以外は失点しておらず、救援防御率は0.50。開幕直後の救援陣の不安定さを忘れさせるくらい、高いレベルで安定している。

 10年連続50試合登板継続中の宮西尚生投手は、開幕から14試合に登板しているが、10イニングスを投げて無失点に抑えれば、春先は打ち込まれる場面が多かった石川直も4月20日の福岡ソフトバンク戦から10試合連続無失点中。5月6日の千葉ロッテ戦で1イニングのアウトを全て三振で奪うなど、5月の奪三振率は15.18を記録する。守護神のマイケル・トンキン投手も抑えに配置転換となった4月24日のオリックス戦以降は、1度も失点していない。

 マーティン、増井が抜けたことで、若手救援陣が1軍で投げられる枠が増えた。そのチャンスをモノにしようと、2年目の玉井大翔投手をはじめ、ルーキーの西村天裕投手、移籍2年目の公文克彦投手が結果を残している。2人が抜けても、その穴を埋めるだけの力を持つ北海道日本ハム。シーズン通して救援陣が安定していれば、2年ぶりのAクラス、リーグ優勝も現実的なものとなる。

【5月の救援陣の成績】
西村天裕 6試合0勝0敗0S4H 4回2/3 防御率0.00
公文克彦 6試合0勝0敗0S2H 6回 防御率0.00
玉井大翔 5試合1勝0敗0S1H 5回2/3 防御率0.00
宮西尚生 5試合0勝0敗0S5H 3回2/3 防御率0.00
石川直也 6試合0勝0敗0S5H 5回1/3 防御率0.00
トンキン 6試合0勝0敗4S2H 6回 防御率0.00

【動画】日本ハムのブルペンを支える鉄腕左腕・宮西、開幕から13試合連続無失点を継続!

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