ルーキーだけじゃない! 資格を持ったパ・リーグの“隠れ新人王”候補たち

オリックス・山本由伸(左)と澤田圭佑【写真提供:オリックス・バファローズ】
オリックス・山本由伸(左)と澤田圭佑【写真提供:オリックス・バファローズ】

オリ山本や日ハム玉井も…プロ入り2年目以上の新人王有資格者は?

 北海道日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手はここまで打率.174と苦しみながらも、9日のオリックス戦ではプロ初本塁打を放つなど、着実に経験を積んでいる。オリックスのドラフト1位・田嶋大樹投手はここまでパ・リーグの新人では最多の4勝を挙げ、千葉ロッテのドラフト2位・藤岡裕大内野手も開幕から遊撃のレギュラーとして出場。かなり気は早いが、現時点では田嶋が新人王の有力候補と言えるだろうか。

 新人王を手にできる選手は新人だけとは限らない。新人王の資格は海外のプロ野球リーグに参加した経験のない選手、支配下選手に登録されてから5年以内の選手、前年までの1軍出場が投手は30イニング以内、野手は60打席以内の選手も対象となっている。

 2年目以降で新人王の資格がある選手を見ると、オリックスの山本由伸投手が該当する。山本はルーキーイヤーの昨季はファームで8試合に登板し、2勝0敗、防御率0.27という抜群の安定感を残した。シーズン終盤に1軍昇格、5試合に登板し、8月31日の千葉ロッテ戦ではプロ初勝利を挙げた。昨年1軍で投げたイニング数が23回2/3ということもあり、新人王の資格を残し2年目を迎えた。

 2年目の今季は、リリーフで存在感を見せている。5月1日の埼玉西武戦で、プロ初セーブをマーク。17日のロッテ戦では1失点を喫したものの、今季初勝利を挙げた。ここまで11試合に登板して1勝無敗1セーブ5ホールド、防御率1.64の成績を残す。勝利の方程式の一角として期待された近藤大亮投手、黒木優太投手が苦しむ中、山本は見事勝ちパターンに食い込んだ。シーズン通して結果を残せば、新人王も十分に見えてくる。

 山本とチームメイトの2年目・澤田圭佑投手も、1年目の昨季はリリーフで13試合に登板したが、イニング数は13回だったため、新人王の資格が残されている。今季はビハインドゲームを中心に登板しているが、5月4日の福岡ソフトバンク戦から現在6試合連続で無安打ピッチングを継続中。15試合に登板して、防御率0.00と安定している。

 その他にも2013年ドラフト1位・福岡ソフトバンクの加治屋蓮投手、2016年ドラフト8位・北海道日本ハムの玉井大翔投手、高卒4年目のオリックス・宗佑磨外野手らも新人王の資格がある。

 昨年は1年目の埼玉西武・源田壮亮内野手が新人王に輝いたが、2016年は3年目の北海道日本ハム・高梨裕稔投手が同賞を受賞した。今年の新人王は誰が手にするだろうか…。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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