中日・山井大介、今季1軍初登板は史上9人目&23例目の40歳以上完封勝利!

最高齢完封は山井の先輩・山本昌の45歳0か月、黒田、大野、工藤らも

 年齢順に挙げていく。

45歳0か月・山本昌(中日)2010年9月4日 巨人戦
42歳8か月・若林忠志(毎日)1950年11月12日 近鉄戦
41歳8か月・山本昌(中日)2007年4月17日 阪神戦
41歳8か月・大野豊(広島)1997年4月30日 中日戦
41歳2か月・若林忠志(大阪)1949年5月31日 大陽戦
41歳2か月・若林忠志(大阪)1949年5月21日 東急戦
41歳1か月・若林忠志(大阪)1949年4月9日 阪急戦
41歳1か月・若林忠志(大阪)1949年4月2日 大映戦(開幕戦)
41歳1か月・山本昌(中日)2005年9月16日 阪神戦
41歳1か月・黒田博樹(広島)2016年4月2日 巨人戦
40歳9か月・大野豊(広島)1996年5月10日 横浜戦
40歳8か月・若林忠志(大阪)1948年11月14日 巨人戦
40歳7か月・村田兆治(ロッテ)1990年8月24日 ロッテ戦
40歳4か月・若林忠志(大阪)1948年7月25日 巨人戦
40歳4か月・若林忠志(大阪)1948年7月10日 阪急戦
40歳3か月・工藤公康(巨人)2003年8月20日 横浜戦
40歳2か月・若林忠志(大阪)1948年5月31日 急映戦
40歳11か月・下柳剛(阪神)2009年5月12日 広島戦
40歳11か月・佐藤義則(オリックス)1995年8月26日 近鉄戦
40歳10か月・村田兆治(ロッテ)1990年10月10日 西武戦
40歳10か月・山本昌(中日)2006年6月16日 SB戦
40歳0か月・大野豊(広島)1995年9月13日 横浜戦
40歳0か月・山井大介(中日)2018年5月23日 DeNA戦

 最多の9回記録している若林は、ハワイ出身の日系二世。法政大から草創期の阪神(大阪)に入団。「七色の変化球」と言われた多彩な球種で打者を翻弄。奪三振は少なく、打たせて取る技巧派の投球で長く活躍。40歳以上の完封は、1リーグ時代の阪神(大阪)時代に8回、2リーグに分立し毎日オリオンズに移籍してから1950年11月12日の近鉄戦で記録している。

 最年長での完封勝利記録は、若林が毎日時代に記録した42歳8か月が長く1位。アンタッチャブルな記録とされたが、2010年9月4日の巨人戦で、中日の山本昌が45歳0か月で完封し、約60年ぶりに記録を塗り替えた。

 山井の記録は史上23番目の高齢記録、現役では1位だが、チームの大先輩、山本昌をはじめ、追いかけるべき投手はまだたくさんいる。今後も完封記録に挑戦してもらいたいものだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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