メジャー熟練のOBを驚かせた大谷の資質 試合前の姿に「自信の表れ」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

試合前にクラブハウスでくつろぐ姿に「余裕な感じ」

 24日(日本時間25日)敵地ブルージェイズ戦に「5番・DH」で3試合連続スタメン出場したエンゼルス大谷翔平投手。この日はメジャー移籍後初となる“マルチ二塁打”を放つなど4出塁と大暴れで、チームの2連勝に貢献した。ルーキーイヤーにも関わらず投打に活躍する二刀流スターだが、早くもクラブハウスで漂わせる大物の風格に、元メジャー選手が脱帽している。

 ブルージェイズ3連戦でカナダ初上陸を果たした大谷。地元メディアが「オオタニ劇場到来」と異例の特集を組むほど高い注目を浴びる中、23歳二刀流はその実力を見せつけた。この日も9回1死走者なしの最終打席で果敢な走塁を披露。投手のグラブを弾いてセンター前に転がる打球で、なんと一塁ベースを蹴って猛然と加速すると二塁へスライディングした。一度はアウトと宣告されたがリプレー検証で判定は覆り、この日2本目の二塁打となった。

 この日の試合をライブ中継したのは大手ソーシャルメディア「Facebook」だった。解説を務めたエンゼルスOBのウォーリー・ジョイナー元内野手、マーリンズなどで活躍したクリフ・フロイド元外野手は、二刀流の新星がフィールド外でも漂わせる大物の風格に驚いていた。

 試合前、エンゼルスのクラブハウスに立ち寄ったというジョイナー氏は「彼は椅子に座ってすっかりくつろいだ様子で、スマホを見たりしていました。午前10時半とか11時頃でしたが、それは余裕な感じでしたね」とリポート。すると、フロイド氏は「それこそ自信の表れです。試合に向けて自分は何をすべきかわかっている。そして、きっちり仕事をしてしまうのですからね」と感心した様子だった。

 メジャー通算3000本安打&600本塁打のアルバート・プホルス内野手、若き天才マイク・トラウト外野手ら、球界を代表するスーパースターがひしめくエンゼルスのクラブハウスでも、23歳ルーキーは泰然自若の様子だという。その落ち着きぶりには、メジャー生活16年のジョイナー氏、同17年のフロイド氏も並々ならぬオーラを感じたようだ。

(Full-Count編集部)

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