史上16人目の監督通算800勝 楽天・梨田監督は感謝「12年もやらせてもらって」

楽天・梨田昌孝監督【写真:荒川祐史】
楽天・梨田昌孝監督【写真:荒川祐史】

ペゲーロが11号2ラン含む2安打4打点と活躍

 最後は冷や汗をかきながら、その瞬間を迎えた。楽天の梨田昌孝監督が25日、本拠地ヤフオクドームでのソフトバンク戦に6-4で勝利し、史上16人目の監督として通算800勝を達成した。序盤に5点を奪ってリードすると、ソフトバンクの反撃を何とか凌いで節目の勝利を掴み「12年もやらせてもらって、バファローズ、ファイターズ、イーグルスに感謝したいですね」と、監督として指揮を執った3球団に感謝した。

 初回1死から渡辺、今江の連打でチャンスを作ると、ペゲーロが左中間を破る2点適時二塁打を放って先制。さらにはディクソンにも来日初安打初打点となる適時打が出て、いきなり3点を奪った。3回にはペゲーロが中堅バックスクリーンに飛び込む11号2ラン。3回までに5点を奪って優位に進めた。

 先発の辛島は5回5安打3失点の投球で3勝目をマーク。6回からは青山、中継ぎに配置転換した池田、松井裕と繋いでリードを守った。9回にマウンドに上がったハーマンはデスパイネにソロを浴び、さらに2本の安打と死球で1死満塁と絶対絶命のピンチを招いたが、最後は川島を投ゴロ併殺打に打ち取って窮地を脱出した。

「もう少し綺麗に、三振とかで終わってくれたらね」と苦笑いで800勝の瞬間を振り返った梨田監督。今季はここまで16勝28敗と、いまだ借金12と苦しい戦いは続く。「早く5割にね。ただ、そんなに簡単じゃない。まずは(借金を)1桁にしたいですね。12、3をフラフラしているから。何かキッカケが欲しい。今日がそのキッカケになりそうな感じがする」と、節目の1勝が浮上のキッカケとなることを願っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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