前田健太、股関節張りで降板 監督はDL入り示唆も、本人は楽観視「長くかからない」

2回途中で降板し4敗目を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
2回途中で降板し4敗目を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

2回途中で降板し4敗目、ロバーツ監督は「明日、MRIを受ける予定」

 ドジャースの前田健太投手が29日(日本時間30日)、本拠地フィリーズ戦に先発し、メジャー移籍後最短となる2回途中で降板した。降板後、球団からは「右臀部の張り」と降板理由が発表されたが、デーブ・ロバーツ監督は試合後に「DL(故障者リスト)入りの可能性があるように思える」と説明。一方で、前田本人は右股関節に張りがあったことを明かした上で「自分の中ではそんなに長く時間はかからないと感じている」と楽観視していると語った。ドジャースは1-6で敗れ、前田に4敗目(4勝)がついた。

 2試合連続好投を続けていた前田は初回、2死一、二塁のピンチを招くも、後続を打ち取る。しかし、初回に24球を要した。2回は先頭のウイリアムスに内角への真っ直ぐを右翼スタンドへ運ばれ、先制ソロを被弾。1死としてからアルファロに二塁打を許すと、ロバーツ監督がマウンドへ向かった。

 前田は続投したが、アリエッタを見逃し三振に取ったところで、再びロバーツ監督がベンチから出てきた。右腕は制止したものの、指揮官はトレーナーを伴ってマウンドへ。しばらくやり取りが続いた後、交代を告げられた。2番手アレクサンダーが2点を奪われたため、前田は2失点。1回2/3で38球(ストライク26球)、3安打1本塁打1四球2失点で降板し、防御率は3.61となった。

 ドジャースは1-6で敗戦。前田に4敗目がついた。心配される右腕の状態について、ロバーツ監督は試合後に「彼は続投を望んでいた。彼には右股関節に張りがあった。彼の欲求はありがたく思う。しかし、リスクがある。彼は明日、MRIを受ける予定だ。DL入りの可能性があるように思える。深刻なものではないが、登板は回避する可能性がある。結果を見てみるつもりだ」と明かした。

 一方で、前田は「右足の股関節あたり、内側あたり。張りだと思います。1球でブチッという感じではない。徐々に張りがきたもの」「前回終わった後からちょっと感じていて、登板前は良くなったんですけど、また試合で力が入ったときに違和感を感じたんで」と股関節の状態について説明。「今日の登板までに良くなってきたので、そんなに長く時間はかからないと思う、治るまでには。自分の中ではそんなに長く時間はかからないと感じている。明日検査してその結果でどうなるかわからないけど、そんなに長くかからないようにしたいなと思っています」と、あくまで軽症であることを強調した。

 さらに、「まだトレーナー、監督、コーチと話してみないと分からないですし、明日の検査の結果次第だと思っている。自分でいけると思って上がったし、チームに迷惑をかけるのは嫌いだったので、ああいう形でマウンドを降りるのはあんまり好きじゃない」と話した。チームに欠かせない存在となっているだけに、長期離脱は避けたいところだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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