大谷「5番・DH」で8戦ぶり一発なるか 監督は二刀流起用に「うまくいってる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

本拠地レンジャーズ戦で打者として5試合ぶりスタメン出場

 エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日午前11時7分開始)の本拠地レンジャーズ戦に「5番・DH」でスタメン出場する。打者としては、5月27日(同28日)の敵地ヤンキース戦以来、5試合ぶりの出場。大谷は初めての東海岸遠征を終え、本拠地に戻ってきたが、マイク・ソーシア監督は試合前に「球団は他の選手に対してと同様にショウヘイを助けている」と長距離移動をサポートしていることを明かした。

 大谷はトロントでのブルージェイズ3連戦では3安打を放ったものの、ニューヨークでのヤンキース3連戦で快音は響かず。3試合連続無安打は渡米後初だった。ロサンゼルスがある西海岸と東海岸の間には3時間の時差があり、移動も5時間以上の長時間フライトとなる。遠征を終えて戻ってきたエンゼルスだが、初体験のルーキーにとってはコンディション調整が難しく、疲労の蓄積も心配される。

 ソーシア監督は時差を伴う遠征への対応について「(大谷にも)他の選手と同じようにしている、3Aから上がってきたルーキーなどとも同じようにね。球団は他の選手に対してと同様にショウヘイを助けている。(移動中の)飛行機では水分をとらせるようになどね」と説明。球団として、しっかりケアしているという。

 移動に加えて、大谷は二刀流での出場という“特殊”な状況もある。指揮官は「テンプレートが方針としてあって、今までに前例がないことなので、万全の状態であることを踏まえて考えている。その中で最大限打席に立つチャンスを与えながら、最大限マウンドにも立たせる」とした上で「現時点ではうまくいっていると思っている」とも話した。

 また、スプリングトレーニング中には打者よりも投手として価値があるのではないか、と話していたことについて、意見が変わったかを聞かれると、「投手・大谷」の方が「打者・大谷」よりも優れているといった話ではないと言及。そして、「24回先発したとすれば、クリーンナップとして出場するよりも試合に影響を与えられるチャンスがあるんだ。守備面での最大のポイントは投手だ」と話し、「私が指摘したかったのは、一般的に投手が試合に与える影響は、クリーンナップとして出場する打者よりもあるということだ」と発言の意図を明かした。

 5月17日(同18日)のレイズ戦を最後にホームランが出てない大谷。初体験の移動を乗り越え、8試合ぶりの一発が飛び出すか。注目が集まる。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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