ソフトバンク松田3番起用で2本塁打 「練習で狙っている感覚」の右方向も

ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

打席の立ち位置も「変えないと結果は出ない」

■ソフトバンク 7-5 DeNA(3日・ヤフオクドーム)

 3日、工藤公康監督の提案で3番に起用された松田宣浩が、しっかりと期待に応えた。2本の本塁打を含む猛打賞。屈辱のスタメン落ちから一転、2試合連続の3安打2打点の活躍だ。

 前日は8番で3安打。その勢いそのままに、この日は3番打者として2度の“熱男コール”でヤフオクドームを盛り上げた。3回裏の第2打席、横浜DeNAの先発・石田健大の初球のストレートをセンター左のスタンドまで運ぶと、7回裏には右中間への12号ソロ。ともに2点差に広げる効果的な一発だった。

「入ってくる球をしっかりと打てた。ワイドに打てれば調子も上がってくる。(2発目の右方向は)練習で狙っている感覚」と、松田も大きな手応えに大満足だ。

 死球によるケガを避けるため、打席ではホームベースから離れて立ち続けてきた。「変えないと結果は出ないから」と、少しベース寄りに立つことで本来の松田らしさを取り戻した。

 1日の試合で4年ぶりのスタメン落ちを経験したことを「悔しい気持ちは正直あるが、勝負の世界、結果の世界なので」と割り切った。一方で「4年間スタメンで出してもらった自信はある。もっと若い時のように、1年目、2年目のような気持ちになれたし、見つめ直すチャンスになった」と前を向いた。

「今年で13年目になるが、打席に入って打つ気持ちは変えてはいけない。もっともっと必死になってやらないと」。たった一度のスタメン落ちが、松田の気持ちを初心に戻した。5日からは大学時代の戦いの場、神宮に赴く。松田にとって、初心を忘れずに戦うには最適な場所だといえるだろう。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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