同点打&決勝打のトラウト「楽しかった」 大谷の代打安打も「大きかったね」

6回、大谷を生還させる適時打を放ったエンゼルス・トラウト【写真:AP】
6回、大谷を生還させる適時打を放ったエンゼルス・トラウト【写真:AP】

2打席連続タイムリーで勝利に導く「打てる球を打ち、ミスをしないようにした」

 エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、本拠地ロイヤルズ戦に代打で出場し、二塁内野安打から同点のホームを踏んだ。相手先発が左腕ダフィーだったこの試合は、4試合ぶりにベンチスタート。しかし、代打の1打席で結果を残し、2試合連続安打で打率.289とした。試合はマイク・トラウト外野手が6回に同点打、8回には決勝打を放つ活躍で9-6で勝利。主砲は試合後に「打線が非常に良かった。自分も加われて楽しかった」と振り返った。

 エンゼルスは2点を追う6回にマルテのホームランで1点差に迫ると、1死走者なしで大谷がヤングの代打で出場。カウント2-1からロイヤルズ2番手右腕マッカーシーの4球目の外角低めツーシームを一二塁間に転がした。ロイヤルズは全体的に右に寄る“大谷シフト”を敷いていたが、遊撃手のグラブをかすめて抜けると、二塁手も捕球できず。大谷は快足を飛ばして一塁を駆け抜け、2戦連続安打を記録した。

 その後、1死一、二塁からトラウトが中前打。大谷は生還して同点のホームを踏むと、2死一、二塁からはプホルスのタイムリーで勝ち越した。直後の7回には救援ラミレスが初球を打たれて同点弾を浴びるも、8回にもトラウトがタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。さらに、アップトン、プホルスも続き、3連続タイムリーで3点差としてそのまま勝利した。

 勝利の立役者となったトラウトは試合後、「あまり多くのことをしようとは思わなかった。打てる球を打ち、ミスをしないようにした」とタイムリーについて振り返っった。打線が6回以降に奮起して逆転勝利。自らのバットで試合を決めたものの、「良かったよ。打線が非常に良かった。自分も加われて楽しかった」と謙虚に話した。また、代打で逆転の口火を切る内野安打を放った大谷については「代打出場はタフなんだ。大きかったね」と称えた。

 今季は打率.316、19本塁打、39打点、OPS(出塁率+長打率)1.129という好成績でエンゼルスを牽引するトラウト。その存在感はやはり絶大だ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY