右手中指のマメで降板の大谷翔平 ソーシア監督は「酷い感じはしない」

5回のマウンドに上がるも、投げずに降板したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
5回のマウンドに上がるも、投げずに降板したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

5回に一度マウンドに上がるも、投球練習を終えたところで降板

 エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地でのロイヤルズ戦で今季9度目の先発マウンドに上がったが、右中指にマメが出来るアクシデントに見舞われて4回降板となった。1点ビハインドの5回、1度はマウンドに上がった大谷だったが、投球練習を行なっているところでマイク・ソーシア監督がマウンドへ。指揮官と言葉を交わしたあと、ボールを手渡すと、マウンドを降りた。

 序盤から制球に苦労していた大谷だったが、3回までは最速99マイル(約159キロ)のストレートやスライダー、スプリットなどの変化球を駆使して何とか無失点に凌いでいた。4回2死二塁でゴードンに先制の適時打を許し、その後2者連続で2死満塁のピンチも招いた。最後はアルモンテを空振り三振に切って何とか最少失点で切り抜けたが、本来の姿とは程遠かった。

 自らマウンドに出向き、大谷に交代を伝えたソーシア監督は試合後、まず、大谷のこの日の状態に関して「序盤、コマンドに苦しんでいたが、走者がいる状態で良い投球をしていたし、無失点に抑えていた。しかし試合が進むにつれて、そこまで良いボールが来ていないように感じた」とコメント。マメの状態に関しては「まだはっきりと確認していないが、ダグアウトで見たときはそんなに酷い感じはしなかった」と語り「彼にいつぐらいから(マメの事を)感じ始めていたか聞いたわけではないが、3回~4回あたりからだと考えている。決め手としては彼が気にし始めていたから降板させることになった」と降板を決断した理由を説明した。

 4月17日(同18日)の本拠地レッドソックス戦でも右手中指にマメが出来て2回4安打3失点で降板、メジャー初黒星を喫していた大谷。今後の登板予定について指揮官は「今後見極めて行くよ。色々オプションはあるし、明日はオフだから」とだけコメント。その状態はどれほどか。軽傷であることを願うばかりだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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