元ヤクルト助っ人、メジャー昇格から2日で戦力外も「日本で教わったことを…」

昨季ヤクルトに所属したカージナルスのプレストン・ギルメット【写真:Getty Images】
昨季ヤクルトに所属したカージナルスのプレストン・ギルメット【写真:Getty Images】

前ヤクルトのギルメット、6日にメジャー昇格も8日に事実上の戦力外

 巨人から移籍し、目を見張る活躍を見せているのが、カージナルスのマイルズ・マイコラス投手だ。開幕ロースター入りを果たした右腕は今季ここまで12試合に先発して7勝1敗、防御率2.27。6月1日(日本時間2日)のパイレーツ戦で初黒星を喫したものの、7日(同8日)のマーリンズ戦では7回3安打無失点の快投で7勝目をマーク。カージナルス先発陣の柱の1人として大活躍を収めている。

 そんなカージナルスで、昨季ヤクルトでプレーしたプレストン・ギルメット投手も一時メジャー昇格を果たしたが、わずか2日間で事実上の戦力外となった。それでも、右腕は日本での経験を生かして自身がさらに成長していくという決意を地元メディアに明かしている。

 タイガース傘下から2017年にヤクルト入りしたギルメット。主に中継ぎとして登板し、シーズン終盤には先発も経験。28試合に登板し、そのうち4試合が先発。1勝1敗2ホールド、防御率3.62の成績で、オフに自由契約となった。その後、カージナルスとマイナー契約を締結。今季は3Aで主にクローザーを務め、21試合に投げて0勝0敗11セーブ、防御率0.93の好成績を残すと、5日(同6日)、ついにメジャー昇格を果たした。

 しかし、同日のマーリンズ戦1回3安打1本塁打3失点。翌日の同戦も1回4安打1本塁打で2失点と2試合で防御率22.50に膨れ上がり、7日(同8日)に事実上の戦力外通告を受けた。ただ、獲得に名乗りを挙げる球団が現れなければ、ギルメットは再びカージナルス傘下3Aメンフィスでプレーし、メジャー復帰を目指す可能性が高いという。

 メジャーでの2試合は厳しい結果となったものの、3Aで圧巻の成績を残し、昇格を勝ち取ったことは事実。セントルイスの地元メディア「セントルイス・ベースボール・ウィークリー」はギルメットが昇格した際、特集記事を掲載した。その中で本人は「(メジャー昇格は)とにかく素晴らしい経験になるね」などと語り、さらに日本での経験が大きなプラス材料となっていることも明かしていた。

 マイコラスの活躍で“逆輸入選手”が脚光を集めているMLB。3年間日本でプレーしたマイコラスは日本での経験がメジャーでの活躍に生きていることを語っているが、ギルメットも「僕は1年だけだったけど、マイルズは向こう(日本)で何年かプレーしていたからね。順応するのに若干苦労してね。だから、日本で教わったことをしっかり身に付けて、それをここで披露することはとても重要なことになると思うんだ」としている。

 まだ30歳のギルメット。ヤクルトでの経験を生かし、メジャーのキャリアを再び積み上げたいところだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY