ホークス今季初完封負けで4連敗 工藤監督は脱帽「完敗。向こうの投手が上」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

中日先発のガルシアの前にわずか3安打に終わる

■中日 3-0 ソフトバンク(9日・ナゴヤドーム)

 ソフトバンクが今季初の完封負けを喫し、屈辱の4連敗となった。9日、敵地ナゴヤドームでの中日戦。先発のバンデンハークは6回2失点と役目を果たしたが、打線が中日先発のガルシアの前にわずか3安打と沈黙。今季56試合目で初めて1点も奪えず、試合後の工藤公康監督は「もう少しバラけると聞いていたけど、ツーシーム、チェジアップ、スライダーといいところに決められた。完敗ですね、今日は。向こうの投手が上でした」と脱帽した。

 2回に先頭の松田、上林の連打で無死一、二塁としたが、今宮、市川、バンデンハークの下位打線が凡退。6回には先頭の川島が二塁打で出塁し、塚田の犠打で1死三塁としたが、続く中村晃と柳田が凡退。最後までホームは遠かった。

 この日は、主砲の柳田を本来の中堅から左翼に回し、上林を中堅、塚田を右翼に置いた。柳田が脚の張りを抱えているためで、指揮官は「足の負担にならないように」と語ったが、この日は4打席凡退に終わっており、その状態は気がかり。明日以降の起用についても「本人とも話してみて」とした。

 チームは阪神、DeNAに対して交流戦開幕6連勝としてから、ヤクルト、中日に4連敗。依然、故障者が多い苦しい台所には変わりがない。交流戦3年連続で最高勝率に輝いているソフトバンクだが、4年連続の快挙に向けて厳しい状況に置かれている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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