大谷、田中、ダルビッシュ、前田…日本人先発投手が全員DL入りの“異常事態”

ともにDL入りが発表されたヤンキース・田中(左)、エンゼルス・大谷【写真:AP,Getty Images】
ともにDL入りが発表されたヤンキース・田中(左)、エンゼルス・大谷【写真:AP,Getty Images】

日本人選手“受難“の年…ダルも復帰の見通し立たず、Dバックス平野は1年目で圧巻の活躍

 ヤンキースの田中将大投手が9日(日本時間10日)、両太もも裏の軽い挫傷で10日間の故障リスト(DL)入りした。8日(同9日)に敵地メッツ戦で、走塁の際に負傷。一夜明けで再検査することをアーロン・ブーン監督が試合後に明かしていた。8日(同9日)には、エンゼルスの大谷翔平投手がグレード2の右肘内側側副靱帯損傷で離脱するという衝撃的なニュースが流れたばかり。メジャーの日本人先発投手が全員DL入りするという“異常事態”となっている。

 田中は重症ではなく、最短で19日(同20日)の本拠地マリナーズ戦から復帰が可能。ただ、すでに多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受けた大谷は3週間後に再検査を受け、治療方針を決定する見込み。手術の可能性も残されており、長期離脱は避けられない状況だ。

 他にも、今季からカブスに加入したダルビッシュ有投手は右上腕三頭筋の炎症で5月末に今季2度目のDL入り。MRIの結果で構造的な損傷は見られなかったと伝えられているが、復帰の見通しはまだ立っていない。

 さらに、ドジャースの前田健太投手は右股関節の張りで10日間のDL入りとなっている。もっとも、前田は軽症で10日(同11日)に2度目のブルペン投球を行うことが決定。順調ならば、来週中にも先発ローテ復帰となる見込みだ。

 ただ、現時点ではメジャー契約の日本人先発投手4人が全員DL入りしているという“異常事態”。中継ぎ投手まで枠を広げると、パドレスの牧田和久投手はマイナー落ちしているため、メジャーで奮闘しているのはダイヤモンドバックスの平野佳寿投手のみという状況だ。平野は30試合登板で2勝0敗12ホールド、防御率1.67と圧巻の成績を残している。

 また、昨年、右肩を手術したマリナーズの岩隈久志投手はマイナー契約を結び、メジャー復帰を目指してリハビリを続けている。イチロー外野手はマリナーズの会長付き特別補佐に就任し、今季は試合に出場しないことが決定。マーリンズから戦力外となった田澤純一投手はタイガースとマイナー契約を結び、メジャー復帰を目指している。メジャーの日本人選手にとっては“受難”の年となっている。

(Full-Count編集部)

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