DeNA-ロッテで2件のボール直撃 試合前練習中の事故、過去に深刻な事例も

ロッテ・南昌輝(左)とDeNA・大和【写真:荒川祐史】
ロッテ・南昌輝(左)とDeNA・大和【写真:荒川祐史】

DeNA大和は病院搬送、ロッテ南はまぶたを5針縫う怪我

 6月12日、ZOZOマリンスタジアムで行われた交流戦、ロッテ-DeNA戦の試合前の打撃練習で、打球が選手に当たる事故が2件発生した。野球界では、試合前の練習で過去にも深刻な事故が起きている。

 この日の試合前、DeNAの大和は、守備練習中にフリー打撃の打球を後頭部付近に受け、病院へ救急車で搬送された。また、ロッテの南昌輝も打撃練習の打球を左目付近に受け、まぶたを5針縫うけがをした。

 現在のプロ野球では、打撃練習はバッティングケージの中で行われる。打撃投手は打球の直撃を避けるためにネットの後ろから投げる。また球場内にはスタッフが待機し、スタンドに入りそうな打球には笛を鳴らして観客に注意を呼び掛けている。

 しかしグランド周辺では選手がキャッチボールや守備練習、ダッシュなどをしている。野球のボールを扱い慣れた選手たちだが、それでも練習中に打球や送球が当たる事故は無くならない。

 過去には死亡事故もあった。

 1969年3月、西鉄ライオンズの新人投手の宇佐美和雄は、雨天練習場で練習をしていたが、同僚選手の打球を左胸に受けて倒れた。その場で人工呼吸や酸素吸入を受けたが、外傷性ショックで死亡した。

死亡事故だけでなく、選手生命を絶たれた例も

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