ロッテ新人・渡邉が5回無失点の好投 初勝利ならずも「0で抑えられてよかった」

ロッテ・渡邉啓【写真:荒川祐史】
ロッテ・渡邉啓【写真:荒川祐史】

5回無死満塁の大ピンチを無失点で切り抜ける

■DeNA 4-1 ロッテ(14日・ZOZOマリン)

 ロッテのルーキー渡邉啓太投手が、惜しくもプロ初白星には届かなかったが、見事な投球で存在感を示した。14日のDeNA戦(ZOZOマリン)で今季4度目の先発に臨み、5回を78球6安打無四球で無失点の好投。1点リードを守り抜き、勝利投手の権利を得て降板した。

 7回に3番手の大谷智久が代打・山下幸輝に同点適時打を浴びて白星は消えたが、ルーキーが圧巻の投球を見せたのは1-0で迎えた5回だった。先頭・佐野恵太にフォークを中前打、中川大志には三遊間を破られ、無死一、二塁とする。続く嶺井博希が投手前に転がした送りバントを、渡邉が三塁へ悪送球。自ら無死満塁のピンチを招いたが、ここで大和をシュートで詰まらせて浅い右飛に打ち取ると、神里和毅はフォークで一ゴロから三塁封殺と2死までこぎつけた。

 なおも2死一、二塁の同点危機で打席に迎えたのは、ベテラン巧打の田中浩康。初球は内角シュート、2球目は速球でカウント0-2と追い込んだ後、1球ウエストしての4球目、外角一杯に決まるカットボールで見送り三振。2回に嶺井のパスボールで奪った虎の子の1点を守り抜いた。

「立ち上がりに力んでしまったが、3回以降はコントロールを意識して投げることができた。粘って点を与えなかったことは良かったが、早い回にマウンドを降りて先発としての仕事はできなかったかなと思う。勝つことより『0』で抑えられたのはよかった」とコメントした。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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