“野球の魅力”伝える取り組み 「絵」に込める思い

イラストを担当する雨本洋輔氏【写真:苅田俊秀】
イラストを担当する雨本洋輔氏【写真:苅田俊秀】

絵を描くことで野球の魅力野球の魅力を伝える―

 近年は競技の普及やファンの獲得など老若男女問わず、多くの人に野球というスポーツに触れる機会を提供しようとする動きがある。実際にどのようにしてその機会をつくるかが課題ではあるが、その一例を提案しているのが「野球を球場の外に連れ出して、あなたの日常に」をコンセプトに掲げるブランド『野球と暮らす』だ。

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 神宮球場では全国大学野球選手権が開催されており、選手たちが日本一を目指して戦っている。熱戦が繰り広げられている場所から少し離れた表参道の閑静な住宅街の一角に、従来の野球の印象とは異なる姿を体感できる場所がある。『野球と暮らす』が主催する「野球と暮らす展」だ。

 同展示会で手に取ることができる『野球と暮らす』の日常アイテムには、ゆるくかわいいタッチの野球イラストが散りばめられている。このイラストを担当する雨本(あめもと)洋輔氏に話を聞いた。

「野球に興味のない人の入口になるような絵を描けたらと思います。野球のイメージをゆるくする、というイメージです」

 筆者はかつて、野球を観ないという友人に野球に対する印象を聞いてみたことがある。それに対する答えは「軍隊」。毎日必死に練習し、規律を重んじる野球部の印象と重ねたのだろう。これでは軽い気持ちで野球に触れることは難しい。そんなイメージを払拭するヒントが、雨本氏の描く世界観にあるのかもしれない。

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