ハム栗山監督、通算200犠打の中島を称賛「タクの生き様を象徴するもの」

日本ハム・栗山監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・栗山監督【写真:荒川祐史】

15日のヤクルト戦で史上41人目の通算200犠打を達成した中島

 日本ハムの栗山英樹監督が16日、前夜のヤクルト戦(札幌D)で史上41人目となる通算200犠打を達成した中島卓也内野手を改めて称賛した。「みんなが思っている以上に、何ていうか、素敵な記録だと思っている」。そう独特の表現を用いるのは、野球を世の中と重ねあせているからだ。

 「人が活躍するためには、それをお膳立てする人がいる。それは世の中の縮図というか、生き様だと思っている。自分を殺しても、組織を生かすために尽くし切る。だから、日本においてこれだけ長く野球というものが必要とされてきたんだと俺は捉えている」。日本を支えてきたチームプレーや組織力に例えながら、犠打を高く評価した。

 通常は連盟表彰に該当する記録達成があった試合後、ロッカールームに全員が集まって祝福する。「今回は連盟表彰ではないけれども、それは関係なく、みんなでおめでとうと言ったよ。みんなも分かってくれていたね」と、うれしそうに前夜の儀式の様子を明かした。

 「もちろんチームのための自分の仕事ではあるんだけど、それをひたむきにやり続けることは素敵。チームを勝たせるために向き合ってくれているタクらしさ、生き様を象徴するものだよね」と一つ一つの褒め言葉を愛おしむように語った指揮官。今季から選手会長を務める中島への信頼は絶大だ。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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