初先発初勝利の藤嶋に中日森監督「よく投げた」 松坂の今後は「これから」

プロ初勝利を挙げた中日・藤嶋健人【画像:(C)PLM】
プロ初勝利を挙げた中日・藤嶋健人【画像:(C)PLM】

登板15分前に先発を言い渡された藤嶋は6回2失点で勝ち投手に

■中日 11-3 西武(17日・メットライフ)

 中日が、急遽先発した藤嶋健人投手が6回2失点と好投し、快勝した。先発予定だった松坂が背中の痙攣で試合開始直前に急遽登板を回避。試合開始15分前に先発を言い渡された藤嶋がプロ初先発初勝利を挙げ、試合後、森繁和監督は「藤嶋が松坂の代わりによく投げたということでしょう」と、20歳の救世主を称えた。

 「先発と思うな。今まで通り1イニング1イニングずつ行け、何も考えなくていい」と登板直前の藤嶋に声をかけたという指揮官。その声に応えるように、右腕は走者を出しながらもアウトを積み重ねていった。いきなり2点の援護をもらった初回、秋山、源田に連打を許したが、浅村、山川、栗山を3者連続三振斬り4回に森に2ランを浴びたものの、6回9安打2失点でプロ初先発初勝利を飾った。

 打線はビシエドが2本塁打を放つなど、3安打6打点の大暴れ。チームとしても15安打11得点を奪って、藤嶋を援護した。7回からは鈴木博、祖父江、田島が繋いで大量リードを守って勝利を収めた。

 急遽、先発を回避した松坂は試合前のブルペンで背中が痙攣。試合中にメットライフドームを後にした。指揮官は「こういう状態になってファンには申し訳ない。期待してきてくれていたんだろうけど。ブルペンでアクシデントがあって投げられる状態じゃないと」と松坂の状態を説明。病院に行くかどうかや、出場選手登録を抹消するかどうかについて、森監督は「これから考える」とし、今後の状態を見極めてから判断する考えを示していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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