西武は投打ともチグハグ、松坂登板回避の影響も!? 辻監督「言い訳できない」

西武・辻監督【写真:荒川祐史】
西武・辻監督【写真:荒川祐史】

試合開始7分前に「登板回避」、代役の藤嶋は「敗戦時などに出てくる投手なのでね」

■中日 11-3 西武(17日・メットライフ)

 試合開始7分前に告げられた「松坂大輔の登板回避」。スタンドを埋め尽くしたファンの落胆は言うまでもないが、対戦相手の西武にも少なからず影響があったのではないか。

 17日の中日戦。西武の先発・榎田は初回、エラーがらみでピンチを招くと、この日大活躍した4番・ビシエドにタイムリーを打たれ先制点を与えた。3回にはバント処理のミス(記録はサード内野安打)もあり、3つの四球などで3失点。計5失点を喫し、4回途中でマウンドを後にした。

 打線も初回、緊急登板の藤嶋から、連打で無死一、二塁のチャンスを作ったものの、クリーンアップが3者連続三振。昨夜とはうって変わって、打線が繋がりを欠いた。

 中日先発が藤嶋に変わったことについて「ミーティングは一応やっているけど、敗戦時などに出てくる投手なのでね」と試合後に語った辻監督。松坂からの先発変更については「選手は気合が入っていたと思うが、それは言い訳にならない」とコメントした。さらに、「高校の時に見ていたんだけど、声は出さなくなったんだね」と笑いを誘いながらも「いい投手だね。まっすぐとスプリットでカウントも取れているし、緩急もつけられている。投げっぷりもいい」と絶賛していた。

 一方、西武先発・榎田については「どんな投手でも立ち上がりは難しい。そこをきちんとやってあげないと。バント処理のミスがらみでの失点でかわいそうだった部分もある」と擁護。ただ、「きょうはコントロールも良くなかったが、もう少しインコースを攻めないと、彼の持ち味は活かされないのかなと、ベンチで見ていて思っていた」と投球内容に注文をつけることも忘れなかった。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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