日ハム公文、開花の兆しを見せる元G左腕 吉井Cの一言がきっかけに
3月31日の西武戦で痛打を浴び4月5日に登録を抹消
13日阪神戦では福留に2ランを打たれたが、その後3試合無失点を続けており、崩れる気配は全くない。「ピッチングもメンタルも波があるタイプなので、浮き沈みを少なくすることを目標にしています。シーズンは長いので、気持ちの切り替えを大事にしています」と精神面も充実している様子だ。
開幕時の失敗を糧にした。今季初登板した3月31日西武戦で打者2人に連打されて降板。この1試合投げただけで4月5日に登録抹消された。
降格後、吉井投手コーチから指摘された体重移動の修正に取り組んだ。「開幕の頃はしっくりくる投げ方ではなかったんです。右足を上げてから前に行くタイミングが早く、ためがなかった感じ。後ろ体重を意識してやっているうちに、調子が良くなり、いい状態に戻せました」と公文。4月20日に昇格して、抜群の安定感を発揮している。
今後の課題は、1年通して投げる体力だ。吉井投手コーチは、開幕時の不調について「体力がないので、やりたいことができなかった」と見ている。「コンディションが課題。若いので、体力強化を図りながら成長していってほしい」と注文を付ける。
公文自身も一番気を付けているのは故障だ。「状態は浮き沈みがあると思いますが、故障だけはしないようにしたいです。打たれて(2軍に)落ちるなら納得がいきますが、けがしたら悔いが残る」とコンディションに気を配る。
好調を維持しながら狙うのは、勝利の方程式入り。「勝ちパターンに入っていきたいです。それには結果を残すしかないと思っています」。成長著しい26歳左腕が北の大地で大きな殻を破ろうとしている。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)