好素材バランスよく輩出 松坂は復活、筒香、近藤らも元気の横浜高OBたち
主軸打者もエース級の投手も、バランスのいい好素材を輩出
18人のうち16人が名古屋以東のチーム。地元DeNAが最多の6人、中日、日本ハムが各3人。
今や、松坂大輔は同期のゴメスこと後藤武敏とならんで最古参のOBになった。今年はプロ入りから20年目のシーズンになる。
松坂の6歳下で、同じく西武で活躍した涌井は今はロッテのエース。横浜高出身の現役投手は中日の柳、楽天の藤平、今季登板がないヤクルトの成瀬も含め、すべて先発投手だ。
打者では、DeNAの不動の4番打者筒香、日本ハムのアベレージヒッター近藤健介が代表格だが、今年は中日の福田永将が規定打席をキープ。かねてより大器、好打者の評判が高かったが、今季はレギュラーの座がいよいよ近づいてきた。DeNAの乙坂、広島の下水流らもレギュラーをうかがっている。
一方でかつては、一線級で活躍した後藤武敏、成瀬善久、石川雄洋らは今季1軍での出場なし。新陳代謝も進んでいる。
同じくNPBで大勢力になっている大阪桐蔭勢や、かつてのPL学園勢は打者が圧倒的に多かったが、横浜高は主軸打者もエース級もともに輩出している。好素材がバランスよく生まれている印象だ。
今年のオールスター戦でも、横浜高出身の選手の活躍に注目したい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)