今年もドラフト候補目白押し 中田、浅村、森…強打者を輩出する大阪桐蔭

目立つ打者の活躍、投手では岩田稔、藤浪晋太郎、澤田圭佑ら

 大阪桐蔭勢の最古参、西武の中村剛也は本塁打王6回の大打者だが、今年は故障もあって出遅れている。同期の阪神、岩田稔も阪神で通算56勝の先発左腕だが、まだ今季は一軍出場なし。西岡剛もロッテ時代に首位打者、最多安打を獲得、MLBにも挑戦したが、今は阪神で若手の台頭もあり、出場機会は減っている。

 平田良介は中日の中心打者として活躍。今季は打撃好調だ。中田翔も日本ハムの主軸。昨年は不振だったが、今季は2度目の打点王をうかがう勢い。中田と同期の岡田も打撃好調。大阪桐蔭の後輩、森友哉とともに、正捕手の座を争っている。西武にはこれも打点王を取ったことがある強打者、浅村栄斗もいる。2011年組の山足達也は、社会人を経て今季プロ入り。2番で起用されるなど、俊足で注目されている。

 大阪桐蔭では、圧倒的に打者が目立っているが、藤浪晋太郎は2012年の春夏連覇の優勝投手。阪神入団後、エースとして活躍していたがここ2年は不振。再起を期している。

 高校時代は藤浪の控え投手だった澤田圭佑は立大を経て2016年ドラフト8位でオリックスへ。1年目の昨年から一軍で登板、今季は開幕から9試合連続無失点と頭角を現し、貴重な中継ぎ投手として活躍中だ。

 大阪桐蔭高からは2010年から2016年まで、7年連続でドラフト指名選手が出た。昨年途切れたことが話題になったが、史上初となる2度目の春夏連覇を目指す今年は、投手、野手の両方で評価が高い根尾昂など、プロ注目の選手が目白押しだ。大阪桐蔭勢は、来年以降、さらに増えるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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