日ハム右腕マルティネスは若手の見本 栗山監督が評価する、野球と向き合う姿

謙虚な人柄の本人が真っ先に口にする言葉「打って守ってくれた野手のおかげ」

 指揮官が選手たちに求めているのは結果ではなく、野球と向き合う姿だ。

「粘って投げている姿を見せても、打たれる時もあるんだけども。そういう風に打たれたら、納得できるし、そこまで考え尽くしたら、やられても次につながるよね。何となくと投げているボールはないので、こうなのかというものが自分でもわかるはずだし」

 昨季レンジャースで18試合に先発した元メジャーリーガーが初めてプレーする日本で1球1球魂を込めて投げる姿。それが見えないところでチームを動かし始めている。

 6勝を挙げ、防御率はリーグ4位の2.30と今季好調の上沢直之投手は言う。「毎回試合をつくれるのはすごいと思います。長いイニングを投げていますし。タイプは違いますが、勉強になるので、話を聞いています。考え方とか、どうやったらそこでその球を投げられるのかとか」とマルティネスに一目置き、参考にしている。

 マルティネス自身は、周囲への配慮を欠かさない謙虚な人柄。勝利後、真っ先に口にするのは「打って守ってくれた野手のおかげ」という言葉だ。5月に誕生した長女の話題になると目尻を下げながら「赤ちゃんは泣き声でしか伝えられない。どういう意味があるか、一つ一つ勉強中だけど、つかめてきたよ」と愛嬌たっぷりに語ったりする。

 交流戦で3戦3勝と調子を上げて臨む1戦。自然体で日本に溶け込んでいる温厚な助っ人右腕が、マウンド上で見せるプロフェッショナルな姿に注目したい。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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