中日松坂、球宴選出に「正直びっくり」 藤崎台で登板なら「特別な感情を持って」

中日・松坂大輔【写真:荒川祐史】
中日・松坂大輔【写真:荒川祐史】

松坂の球宴選出は12年ぶり9度目となる

 中日の松坂大輔投手が、12年ぶり9度目のオールスターに選出された。25日、NPBから「マイナビ オールスターゲーム2018」ファン投票の最終結果が発表され、松坂は39万4704票を集めて、セ・リーグ先発投手部門で1位となった。2位の巨人・菅野智之投手とは15万票以上の大差をつけての選出となった。

 松坂の球宴選出は2006年以来、12年ぶり。松坂の球宴選出は、これで9度目。これまで6度のファン投票選出を含む8度選ばれており、2度は負傷により出場を辞退している。松坂はこの日、球団を通じて「1位になって正直びっくりしています。選ばれてうれしいのですが、今は自分の体の状態のこともあるので複雑な気持ちですが、なんとか投げられるように復帰したいと思っています」とコメントを出した。

 メッツから2015年にソフトバンクに入団し、日本球界復帰を果たした松坂だが、3年間在籍したソフトバンクでは右肩の故障に苦しみ、わずか公式戦1試合の登板のみ。2017年オフに事実上の戦力構想外となり、ホークスを退団した。中日を新天地として迎えた今季、右肩の故障からついに復活。4241日ぶりの日本球界で白星を挙げるなど、ここまで3勝をあげている。

 今季のオールスターは京セラドーム大阪と、そして熊本地震で大きな被害を受けた藤崎台県営野球場で行われる。松坂は、震災が起きた2016年の7月、この藤崎台球場の復旧を支援するために1000万円の義援金を送っている。復興支援の一環としても行われる今季のオールスター。松坂が藤崎台の先発マウンドに上がる可能性は十分。復興を願うマウンドに上がれば、平成の怪物が上がれば、これほどのドラマはない。

 松坂も「熊本地震の際、球場(藤崎台県営球場)の復旧のために義援金を送らさせて頂きましたが、もしマウンドに立つことができたら、今まで感じたことのない特別な感情を持って投げることになると思います。九州ではなかなか投げている姿を見せることができなかったので、元気に投げている姿を見せることができたらと思います」とコメントしている。

 気がかりなのは、その状態だ。先発予定だった6月17日の西武戦(メットライフD)で背中の痙攣を訴えて、登板直前に先発を回避した松坂。その後、背中の軽度の捻挫と診断され、現在は患部の状態を確認しながらの練習が続いている。キャッチボールは再開しているものの、実戦復帰はまだ先となりそうで、復調具合が気になるところだ。

(Full-Count編集部)

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