阪神はついに単独最下位に…連日順位が変動する“大混セ”は面白い? 大変?

阪神・金本知憲監督【写真:荒川祐史】
阪神・金本知憲監督【写真:荒川祐史】

阪神は引き分けを挟んで5連敗、広島を追撃するチームはどこ?

 セ・リーグは2位以下が2ゲーム差にひしめき合う大混戦となっている。1勝、1敗で順位が上下する展開が続いており、連日順位が激しく変動している。

 23日、中日はDeNAを破り、最下位から一気に3位浮上を果たした。しかし、24日は1点を追う8回に同点に追いつきながら、あと1本が出ず。9回に守護神・田島が1死から宮崎、乙坂、柴田に3連打を許して満塁とされると、関根には走者一掃の三塁打を浴びて降板。その後、木下雄も神里に2点タイムリーを打たれ、1-6で完敗した。順位は再び5位まで降下した。

 ヤクルトと同率5位に沈んでいた阪神は首位の広島相手に一時5点差をつけられながら、6、7回で同点に追いついた。だが、8回は1死満塁の絶好機で3番・福留と4番・糸井が凡退し、勝ち越すことができない。すると、9回にはドリスが自らの失策で1点を献上し、その後、鈴木には満塁弾を浴びて5失点。中日と同じように守護神が大炎上し、引き明けを挟んで5連敗を喫した。阪神は単独最下位に転落した。

 一方で、ヤクルトは巨人に勝利して4位に浮上。また、中日を下したDeNAもAクラスの3位と順位を1つ上げた。ただ、1勝、1敗で順位が入れ替わる状況に変わりはない。23日から24日への順位変動は以下のようになった。

【23日】
1 広島 65試合36勝28敗1分
2 巨人 66試合32勝33敗1分 4.5差
3 中日 67試合31勝35敗1分 1.5差
4 DeNA 64試合29勝33敗2分 0差
5 阪神 64試合29勝34敗1分 0.5差
5 中日 64試合29勝34敗1分

【24日】
→1 広島 66試合37勝28敗1分 
→2 巨人 67試合32勝34敗1分 5.5差
↑3 DeNA 65試合30勝33敗2分 0.5差
↑4 ヤクルト 65試合30勝34敗1分 0.5差
↓5 中日 68試合31勝36敗1分 0.5差
↓6 阪神 65試合29勝35敗1分 0.5差

 2位以下はすべて0.5ゲーム差で続くという状況。もちろん、順位がただ変わるというだけで、先を見据えれば大きな意味はないかもしれない。少しでも白星を重ね、勝率を上げていくことが重要となる。つまり、順位変動に一喜一憂する必要はないが、最下位から一気に3位まで浮上、上位から一気に最下位転落という展開が、精神面に与える影響も少なからずあるはず。どこが抜け出し、広島を追うのか。それとも、潰し合っている間に広島がさらに引き離して独走態勢にに入ってしまうのか。1試合1試合から目が離せないことは確かだ。

(Full-Count編集部)

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