オリックス新守護神・増井が挑む2つの記録 史上4人目の快挙&自身初の栄冠

オリックス・増井浩俊【写真提供:オリックスバファローズ】
オリックス・増井浩俊【写真提供:オリックスバファローズ】

ここまで32試合1勝0敗5ホールド18セーブ、防御率1.83の成績を

「パ・リーグ最高のクローザー」。現状ではそう言い切っていいはずだ。オリックスの増井浩俊投手は移籍初年度の今季、安定したピッチングで守護神を務め、好調のチームを支えている。自ら望んだ立場で躍動するベテラン右腕は、所属2チームの「先輩」に続いて、2つの栄冠を手にすることができるだろうか。

 静岡高校、駒澤大学、東芝を経て、2009年のドラフト5位で北海道日本ハムから指名を受けてプロ入りした増井は、2012年に最優秀中継ぎ投手に輝く。先発と抑えの両方を務めた2016年には2桁勝利2桁セーブという両リーグ16年ぶりの快挙を達成し、チームのリーグ優勝・日本一に大きく貢献した。

 2017年オフにFA権を行使し日本ハムからオリックスへ移籍。会見では「自分のやりたかったリリーバーをやらせていただけるというところ」と、オリックスを選んだ理由を説明。さらに「今シーズンまで敵として戦っていて、バファローズがこれから強くなっていくと感じていた」、「一緒に優勝をめざしたい」と、チームのポテンシャルに大きな期待を寄せていることを明かし、新天地での戦いへ身を投じていった。

 今季の開幕当初は好調とは言い難い投球が続いていたが、4月18日に移籍後初セーブを記録してからは安定。5月2日から19試合連続無失点をマークし、防御率も瞬く間に1点台に落ち着いた。6月25日現在、32試合1勝0敗5ホールド18セーブ、防御率1.83という好成績を残し、昨季までの守護神・平野投手の渡米によって生じた穴を十二分に埋めている。

 増井投手の復調とシンクロするかのようにチームも状態を上げていき、ソフトバンクと激しい3位争いを繰り広げている。交流戦もパ・リーグトップの好成績で終え、2014年以来となるクライマックスシリーズ進出の可能性は日に日に高まってきている。

所属した2チームでともに“先輩”の後を追う

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