広島、球団史上初の3試合連続2桁得点で大勝 緒方監督「大したものだね」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

チームは4連勝で2位とのゲーム差を6.5に広げた

■広島 14-5 巨人(26日・マツダスタジアム)

 広島は26日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に14-5で大勝した。初回の4点ビハインドを苦にしない逆転勝ちに、緒方監督は「野手の頑張りは大したものだね」と攻撃陣を称賛した。

 細かい雨が降り続く悪条件もあり、初回から先発のジョンソンが4失点と予想外のスタートとなった。それでもその裏、制球の定まらない巨人先発の鍬原から3四死球で満塁とし、松山が右翼席へグランドスラムを放って一気に同点とした。緒方監督は「4点のビハインドで始まった中で、野手陣がすぐに反撃してくれた。(松山は)あそこで2点、3点返せればという場面でホームラン。最高の結果を出してくれた」と満塁弾に驚いた様子だった。

 2回以降は相手を1失点のみに抑え、3回に一挙6点の猛攻で試合の行方が決まったが、指揮官は勝因として「一番はしっかり守ってくれたこと。あれで締まったゲームになった」と守備面を挙げ、「フランソワがよく投げてくれた」と、4回から2番手で登板し5イニングを1安打無失点に抑え来日初勝利を挙げたドミニカンの好投に満足そうだった。

 フランソワは第3戦の先発も予想されていたが、緒方監督は「甲子園の3戦目から中に入れている。今はロングリリーフがいない状態なので、先発も含めた中で、そういうつもりでベンチに入ってもらっている」と想定外の起用ではないことを強調した。

 球団史上初となる3試合連続2ケタ得点で、レギュラーシーズン再開後、4連勝となったチームは2位との差を6.5ゲーム差に広げ、恒例となった緒方監督の「ナイスゲーム」という締めの言葉も歯切れが良かった。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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