日ハム上沢、完封で7勝目も「あの人マジ悪い」 まさかの一言を放ったのは?

圧巻の投球で完封勝利を挙げた日本ハム・上沢直之【画像:(C)PLM】
圧巻の投球で完封勝利を挙げた日本ハム・上沢直之【画像:(C)PLM】

パ・リーグは5位ロッテまで貯金とハイレベルな争いに

■日本ハム5-0ソフトバンク(26日・那覇)

 南の地で、背番号「15」が躍動した。日本ハムが26日、ソフトバンクに快勝。先発の上沢投手が完封で7勝目。チーム初の沖縄主催試合となった試合を勝利で飾った。

 6回まで無安打無四球とパーフェクトペース。7回に2安打を打たれ、1死1,2塁とされながらも柳田選手、デスパイネ選手を二ゴロ、三振に仕留めピンチを脱すると、8、9回も無安打に抑えて今季3度目の完封を果たした。結局、中村晃、内川に打たれた安打はどちらも内野安打と、好打者ぞろいのソフトバンクを相手にほぼ完ぺきに封じ込めた。

 打線の援護も心強かった。初回2死一、二塁からアルシア、レアードの2者連続ホームランで4得点。7回には2死一、三塁で大田選手が中堅へ適時打を放った。「野手の方が最初に点を取ってくれて、楽な展開で投げさせてくれたので何とか粘ろうと思った」と、振り返った。

 お立ち台では、ホッとした表情を見せた上沢だったが、思わぬ“敵”の存在も告白。「ヒットが出ていないのは気になっていたけど、ベンチのみんなも言わないようにしていたのに、西川さんが『俺は言うけどな』とメチャ言ってきて、安打を打たれたので、あの人マジ悪いです」。那覇のファンを笑わせた。

 投打の要だった大谷翔平が抜け、大幅な戦力ダウンが心配されたチーム。それでも現在、首位西武を1ゲーム差で追う展開と周囲の予想を覆している。それを支えているのが上沢だ。チームトップタイの7勝と、リーグ2位の防御率2.07。2014年に記録した自身最多の8勝、そして初の2桁勝利も見えてきた。

 この日の勝利で球団通算4500勝となった。「去年も(北海道)移転1000勝。僕が勝ち投手になって、今回も勝ち投手。記録に残るのでうれしいです」。圧巻の投球内容で、節目の数字に花を添えた。

 首位の西武が敗れ、ゲーム差は1となった。パ・リーグは5位のロッテまで貯金があり、今後も混戦が続いていきそうだ。優勝争いを引っ張る存在として、上沢投手がフル回転する。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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