平野佳寿は「MLBトップの救援陣」の“中心人物” 23戦連続無失点で防御率1.29

23試合連続無失点を記録したダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】
23試合連続無失点を記録したダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】

球団記録の24試合連続無失点に「1」、ブルペンが「勝利を決定づけた」

 26日(日本時間27日)の敵地マーリンズ戦の8回に4番手で登板し、1回2安打無失点に抑えて今季17ホールド目を挙げたダイヤモンドバックスの平野佳寿投手。23試合連続無失点として、自身の持つ球団新人記録をさらに更新。球団記録の24試合連続無失点に「1」、上原浩治投手(現巨人)がレッドソックス時代の2013年にマークした日本人投手の最長無失点記録(27試合)にも「4」と迫った。5-3の勝利に大きく貢献した平野を含むブルペン陣を地元メディアが称賛している。

 ダイヤモンドバックスはこの試合、3回に2点を奪うも、4回に先発ゴッドリーが1失点。5回に2点を追加したが、その裏にゴッドリーが再び1点を失った。6回から継投に入り、サラスが1回無失点に抑えると、7回にマーフィーの犠飛で貴重な追加点を奪取。しかし、その裏に安定感抜群のブラッドリーが味方の失策絡みで1点を失い、再び2点差に迫られた。

 なかなかマーリンズを突き放すことができない接戦。平野は8回に4番手でマウンドに上がると、先頭ブリンソンは直球で右飛も、ホラデーには死球。続く代打メイビンは直球で見逃し三振に仕留めたが、ディートリッチに中前打、アンダーソンには二塁内野安打を許し、2死満塁のピンチを招いた。

 しかし、続くボーアを中飛に抑えて23試合連続無失点。球団記録に王手、上原の日本人記録にも4試合と迫り、防御率は1.29と圧巻の数字となっている。

 ダイヤモンドバックスは9回は守護神ボックスバーガーが締めて勝利。地元紙「アリゾナ・セントラル」は「ゴッドリーは6回途中で降板となったが、2点リードでメジャートップの防御率2.56を誇る信頼できるブルペンにつないだ」と救援陣の働きを称えている。

 同紙は「ダイヤモンドバックスのリリーフ陣のフェルナンド・サラス、アーチー・ブラッドリー、ヨシヒサ・ヒラノ、抑えのブラッド・ボックスバーガーが結束し、直近9試合で7つ目の勝利を決定づけたのだった」とも言及。平野が満塁のピンチを背負いながら、連続無失点記録23に伸ばしたことにも触れている。

 2位ドジャースとは2.5ゲーム差、3位ジャイアンツとは4.5ゲーム差と名門2チームに追われる展開となっているダイヤモンドバックス。ブルペン陣の踏ん張りが今後も鍵となりそうだ

(Full-Count編集部)

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