元日ハム・バース、強豪カブスで輝き 四球&被弾「0」、名将マドンも信頼

カブスのアンソニー・バース【写真:Getty Images】
カブスのアンソニー・バース【写真:Getty Images】

与四死球&被本塁打いまだにゼロ、奪三振率も向上

 2016年に日本ハムでプレーし、日本一に貢献したアンソニー・バース投手が、カブスで存在感を増している。カブスのブルペンの中では出色の制球力を誇り、名将ジョー・マドン監督も重要な局面でバースを投入することが多くなっているという。カブスの中継ぎの柱に成長しつつあると、地元紙「シカゴ・トリビューン」電子版が伝えている。

 バースの制球力は、マドン監督はじめカブス首脳陣にとっては頼もしい数字だろう。10試合、11イニングを投げて防御率0.82。特筆すべきは、与四死球、被本塁打がいまだ0だということ。同紙はこのデータを示しつつ、バース本人が「ベストの状態の時は、有利にカウントを進めることができている」と話していることを紹介。現在の状態に自信を持っているようだ。

 もともと、ゴロを打たせて取るタイプ。記事の中で「過去にはもっとゴロの山を築いていて、外野まで打球を飛ばせないようにしたんだ。早めにフェアゾーンへの打球を打たせてベンチに戻る。そうすればまた攻撃が始まるわけだから」と話しているバース。それに加え、今年は11イニングで9三振を奪い、今年の奪三振率は7.36とキャリアハイの数字をマーク。ゴロを打たせる持ち味に加え、欲しいところでは三振も取れるようになり、リリーフとしての幅が広がっている。

「今調子は良いよ。これまで通りにプレーし続けていくつもりなんだ」

 昨季、日本ハムから移籍したレンジャーズでは結果が出せなかった。しかし、ブルワーズとナ・リーグ中地区で激しい優勝争いを繰り広げるカブスは、日本ハムで優勝争いの中、中継ぎからロングリリーフまで場所を問わずに投げた経験を生かす絶好のチーム。居場所を見つけたナイスガイが頼られる場面は、どんどん増えていきそうだ。

(Full-Count編集部)

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