ソフトバンク石川乱調、打線沈黙で完敗 工藤監督「明日、切り替えて」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

内川スタメン落ちも「故障ではありません」

■ロッテ 5-2 ソフトバンク(30日・ヤフオクドーム)

 30日、ソフトバンクはロッテに2-5で敗れた。先発の石川柊太が序盤で5失点と乱調。打線もボルシンガーに抑えられた。

 なかなか自己最多タイの8勝目にたどり着けないソフトバンクの先発・石川は、この日も苦しい投球が続いた。初回と2回に1点ずつを失うと3回には先頭への四球から3失点。4回には球数が早くも100球を超え、5回からはリリーフ陣に後を託した。

 試合後の工藤公康監督は石川の投球を「ストレートも走っていたし、コントロールも悪いことなかったんだけどね。中村くんのヒットでリズムを狂わされたように見えました。ボールは悪くないので、疲労があるのかコーチとも話をしないといけない」と振り返ったうえで「自分での修正が大事」と次回登板に向けて注文をつけた。

 一方、内川聖一をスタメンから外したソフトバンク打線は、ここまで8連勝中だったボルシンガーの前に沈黙。内野ゴロ間に何とか1点は奪ったものの、パパになったばかりの敵右腕に対し、出産祝い代わりの10勝目を献上した。工藤監督も「スライダーがいいところに決まると打ち崩すのは難しい」とお手上げ状態。

 また、内川については「本人とも話をしたうえで決めました。明日は明日で話をしてどうするか決めます。故障というわけではありません」と話すとともに、代打での起用の可能性があったのかという問いかけには「もちろん、ベンチには入れていたので」とした。

 前日のサヨナラ勝ちを「チームが勢いづく勝ち方」と喜んでいた指揮官だが、その勢いはボルシンガーの好投によってかき消された。最後に指揮官は「明日、切り替えてやりましょう」と自分に投げかけるように語ったが、カード勝ち越しを決めるためにはこの日の負けを引きずらないことが大切だ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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