今季5敗目の前田健太 2戦連続7回投球に手応え「すごい成長だなと思う」

ロッキーズ戦に先発したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ロッキーズ戦に先発したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

7回9K3失点の好投も「7回の失点が反省点だと思う」

 ドジャース前田健太投手が6月30日(日本時間7月1日)、本拠地でのロッキーズ戦に先発し、今季5敗目(5勝)を喫した。7回を5安打9K3失点(自責2)と好投した日本人右腕は、試合後に「負けたんで悔しいですけど、内容的には悪くなかったと思います」と振り返った。

 敗戦の中にも手応えを感じる登板だった。「全部の球種がそれなりに平均して投げられた」というこの日は、立ち上がりから3回まで打者9人を連続凡退。4回に捕逸で1点を失い、なおも得点圏に走者を置いたが追加点は許さず。5回にデズモンドのソロ弾で2点目を失ったが、前田自身が悔やんだのは1点を追う7回だった。

 二塁打と四球など1死一、二塁とした後、アイアネッタに中堅へタイムリーを運ばれて、3点目を献上。「自分的には7回の失点がちょっと悔しいですね。あそこをしっかりゼロで抑えていれば、まだ試合の展開も変わってきたと思うので、7回の失点が反省点だと思います」と振り返った。

 4回と7回にピンチを招きながらも、7回を投げ終えて97球(65ストライク)。前回の6月25日(同26日)本拠地マリナーズ戦に続き、2戦連続で7回を100球以下で投げ終え、「すごい成長だなと思います。(以前は調子が)すごいいい時しか長いイニングが投げられなかったんですけど、こういう時にしっかり7回まで投げられたのは成長なのかなと思いますね」と頷いた。

 2016年のメジャー移籍以来、球数がかさんで長いイニングを投げられないことが課題とされていた。前田自身「自分の中ですごく課題でしたし、自分の中で悩んでいた部分だった」と話すが、先発した14試合のうち6試合で6回以上を投げている。「今年少しずつ改善できつつあるというか、その辺の手応えは少しずつ出てきている。そういう意味でイニングをしっかり投げられているというのは、自分の中ですごく大きいですね」と手応え十分だ。

 故障者リスト入りの要因となった右股関節も状態もよく、「試合で投げることに関してはまったく問題ないです」と話す。打席でも6回には右中間へ大きな飛球を運んだ。チームは3連敗を喫したが、シーズン中盤に向けて力強さを増す前田の存在は大きな意味を持ちそうだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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