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MLB通ドラマー、オカモト“MOBY”タクヤの記者体験リポート(パドレス編)

前半戦が佳境に差し掛かってきたメジャーリーグ。各地で熱戦が繰り広げられる一方で、日本人選手が次々と故障者リスト(DL)入りして、3日現在メジャー登録25人枠に入るのはドジャース前田健太投手、ダイヤモンドバックス平野佳寿投手、パドレス牧田和久投手のみとなった。そんな“異常事態”を迎える直前の6月1日から4日間、Full-Countでは特別リポーターに、ロックバンド「SCOOBIE DO」のドラマー兼マネージャー、オカモト“MOBY”タクヤ氏を迎えて現地取材を敢行した。

ペトコパーク内にある野球博物館【写真:オカモト“MOBY”タクヤ】
ペトコパーク内にある野球博物館【写真:オカモト“MOBY”タクヤ】

家族の絆を感じるメジャーの風景

 ボクの取材には20分近く、またそのまま40分ほど雑談に応じてくれたワシントン三塁コーチは、正に野球小僧そのものでした。取材の後は打撃投手もこなしていました。さて練習中のブレーブス、選手やコーチが忙しく行き交う中、「おお、ナイスヘアだね!」と声をかけてくれたのは、カート・スズキ捕手! この日はスタメンを外れていたためリラックスムードで、球場に連れてきていた息子さんと一緒にキャッチボールをしていました。メジャーで2世選手が多いのは、こういう幼少期から環境に慣れ親しんでいるからなんだよなぁ、ということを実感しました。

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 さらにご挨拶させて頂いたのは今年からアトランタ・ブレーブスに所属している大ベテランの日本人トレーナー、西尾嘉洋さん。MLBで活躍する日本人トレーナーの“パイオニア”とご紹介した方が相応しいでしょう。「今年は久し振りにチームがプレーオフに行けるかもしれないから、非常に楽しみなんですよね!」「ブレーブスには成長著しい若手が多く、特にオジー・アルビーズやロナルド・アクーニャの筋肉は本当に柔らかくて、間違いなくいい選手になることでしょう」などなど、懇切丁寧に興味深い話を色々とお話し下さいました。そして「オフの間は日本に戻って、鈴木雅之さんのツアーに専属トレーナーとして同行しているんです」と、意外にも日本では音楽業界でもお仕事をされているとのこと。現在は息子さんがトレーナーのインターンとして入り、西尾さんにいろいろ教わっているそうです。何事も本物になるには本物を知ることから始まりますよね。とりわけメジャーはカート・スズキ父子の光景然り、西尾さんと息子さんとの関係然り、非常にファミリーを大事にする印象を改めて受けました。日本にもこういう文化がもっと根付けば良いのに……と正直思いましたね。

 今日の食事休憩は軽めにホットドッグで済ませ、19時10分にプレーボール。パドレスの先発ピッチャーは背番号3のクレイトン・リチャード、キャッチャーは珍しい背番号0のラファエル・ロペス。このバッテリーの背番号を足すと、たったの3。これより少ないケースって、「2」「1」「0」「00」の組み合わせしかないよな……。これってもしかして史上最小、あるいはそれに近い数字なのでは……。調べきることはできなかったのですが、MLB史上「0」を付けた全19選手のなかで投手は1名、捕手は2名。「00」を付けた全20選手の中で投手は6名、捕手はゼロ。現在コロラド・ロッキーズの背番号「0」アダム・オッタビーノ投手と、ラファエル・ロペスがもし何らかの形でチームメイトになり、背番号が変わらなければ、間違いなく史上最小の合計数字になるでしょうね。ちなみにケリー・ロビンソン外野手(1998年デビュー・実働7年)は「0」「00」の両方を付けたMLB史上唯一の選手だそうです。

 さて試合の方は、パドレスが今季入団した新チームリーダー、エリック・ホズマーのホームランで先制。制球の定まらないブレーブス先発フリオ・テヘランを攻略し、小刻みに点を重ねて5回途中で降板へ。ブレーブスも4回に2点を返しますが、5回にパドレスが打者11人の猛攻で一挙7点を追加し、大勢は決しました。

 6回からは球場内を散策することに。ライトフェンス後方にある砂場はちょっと後ろに場所を変えつつ今も健在、その後方には小さな野球場もあります。センター後方には博物館やオフィシャルショップ、そしてビルの角がレフトポールになっている、球場建設予定地内に建っていた築100年以上のビル「WESTERN METAL SUPPLY CO.」の屋上はバーになっていて見晴らしも最高。地元民ならずとも好きにならずにはいられない素晴らしいボールパークでした……。

 9回表2死、試合終了直前に男性2人がフィールド内に乱入して逃げ回り、約2分中断という珍しい光景も目にしつつ、3時間足らずの22時7分に試合終了。グリーン監督の記者会見に参加し、試合後の選手の囲み取材などを経て、23時過ぎに全てが終了。ペトコパーク近所にある観光スポット「ガスランプ・クォーター」のバーで記者さんと軽く打ち上げ、24時半にホテルへ戻りました。

 翌朝、ようやく慣れてきて睡眠もぐっすり取れるようになったとことで、残念ながら東京へ戻る日がやってきました。改めて、記者の方々の日頃の激務に対し、本当に頭が下がる思いになりっぱなしです。また、今回このような機会を設けていただいたFull-Countさん、そして同行していただいた記者さん、誠にありがとうございました! 好きだ好きだと言っていれば、いつしかチャンスが巡ってくるかもしれないこと、そのチャンスをまた次に生かすためには自分なりの精進が必要であることも改めて実感いたしました。まずは英語の勉強だな……。

●プロフィール
オカモト“MOBY”タクヤ(SCOOBIE DO)
“LIVE CHAMP”の異名を持つロックバンド、SCOOBIE DOのドラマー兼マネージャー。ドラマーとして様々なアーティストのレコーディングに参加。また動画配信サービス「DAZN」でのMLB解説を始め、野球と音楽がテーマのラジオ番組・FMおだわら「NO BASEBALL, NO LIFE.」ではMCを担当。DJ、MLB関連のコラム、酒場コラムやラーメンコラムの執筆、クイズ作家、香港政府観光局公認「超級香港迷(=スーパー香港マニア)」。

http://www.scoobie-do.com/
Twitter: @moby_scoobie_do
Instagram: @moby_scoobiedo

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