好打者を「滑稽」に見せる!? 「残酷な」カーブに空振り→打者の左もも直撃

ヤンキースのデリン・ベタンセス【写真:Getty Images】
ヤンキースのデリン・ベタンセス【写真:Getty Images】

ベタンセスがアルビーズから空振り奪った1球をMLB公式も紹介

 ヤンキースのデリン・ベタンセス投手が投じた「残酷なカーブ」が話題となっている。2日(日本時間3日)の本拠地ブレーブス戦で、オジー・アルビーズから空振りを奪った1球は、そのまま売り出し中の21歳の左太ももをかすめるほど鋭く変化。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」もツイッターでこの1球を紹介している。

 3-3の同点で迎えた延長10回、マウンドに上がったベタンセスはカマルゴにヒットを許すと、犠打で二塁に進めながらもインシアーテを三振に仕留めた。2死二塁で迎えたのが、今季17本塁打とブレーク中のアルビーズ。初球に衝撃のボールを投じた。

 85マイル(約137キロ)のナックルカーブは、アルビーズがバットを振りにいくと、鋭く変化。ボールとバットの距離が大きくひらいた空振りとなった。そして、ボールはそのままアルビーズの体へ向かっていく。21歳の若手はスイングしながら避けようとしたものの、間に合わず。左太ももをかすめて捕手のミットに収まった。

「Cut4」は「デリン・ベタンセスのカーブがオジー・アルビーズを滑稽に見せた」とのタイトルでこの場面を取り上げた。記事では「オジー・アルビーズは球界最高の打者の1人である。彼は21歳だが、すでに最も三振を奪うのが難しい選手の1人である。言い換えれば、投手が打席に立った彼を欺くことはあまりない」と指摘。アルビーズがいかに素晴らしい選手であるかを強調している。

 しかし、そんな好打者が「滑稽」に見えるほどのボールをベタンセスが投げた。「だからこそ、月曜日のブレーブス戦の10回でヤンキースのリリーフ投手デリン・ベタンセスがしたことは一層素晴らしい。アルビーズへの初球、ベタンセスはその若いスターに残酷なカーブを投げて欺いた。アルビーズは空振りして、そのボールが脚に当たっただけでなく、倒れないように手で支えなければならなかった」。この1球について、こう伝えている。

「Cut4」ではツイッターで動画を紹介し、「モンスターがスイング途中でスキルを使う時」との文言を添えると、フォロワーからは「あの球をもう1度投げるのを薦める」「ディフェンシブスイングだったね」「痛そう」といった声があがった。

 結局、ベタンセスはアルビーズに四球を与えたものの、続くフリーマンを打ち取って無失点。しかし、試合は続く11回にアルビーズと共にスーパースター候補として高い評価を受けるアクーニャJrが決勝2ランを放ち、ブレーブスが勝利した。

【動画】好打者を「滑稽」に見せる!? 剛腕の曲がりすぎる「残酷な」カーブが話題に

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