平野佳寿、まさかの“通訳退場”も見事な火消し 米称賛「ヒラノは動じない」

26戦連続無失点をマークしたDバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】
26戦連続無失点をマークしたDバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】

ロブロ監督が先にマウンドを降り残された通訳が退場になる珍事

 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手は3日(日本時間4日)、本拠地カージナルス戦に登板し7回2死満塁の大ピンチを凌ぎ、自身の持つ球団記録をさらに更新する26試合連続無失点とした。登板前に予期せぬアクシデントに襲われながら見事な火消しを見せた右腕を米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が伝えている。

 2点リードの7回2死満塁という大ピンチで3番手でマウンドに上がった平野。トーリ・ロブロ監督はケルビン・近藤通訳を連れマウンド上の平野に言葉をかけると、先にロブロ監督がベンチに下がった。近藤通訳はマウンドに残り何か言葉をかけようとした直後に審判から退場を通告された。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、マウンド上で通訳がいなくなるアクシデントにも動じずわずか1球で大ピンチを切り抜けた平野の強心臓ぶりを「ダイヤモンドバックスがヨシヒサ・ヒラノについてわかったこと」と見出しを付け報じている。

 記事では今回の“退場劇”を「通訳は監督やコーチ、トレーナーと一緒の場合にマウンドビジットを許されているが、それ以外のいかなる状況下においてはフィールドに入ることを許可されてはいない」とMLBのルールを説明している。

 また、ロブロ監督が通訳を残したままベンチに下がる“失態”を犯したことに「通訳を交えて情報を共有するというのは、我々にとって全くもって新しいことだ。ヨシは自分自身で何とかするのに十分英語を理解している。けれどもケルビン(コンドウ通訳)の存在を十分に活用することを望んいる。私がマウンドを去るのが早すぎたんだ」と試合後に弁解した様子を伝えている。

 記事では最後に「結局のところ、アンパイアによる混乱を招くような妨げにも、ヒラノは動じないのだ」と締めくくり、どんな状況でも平常心で投げ、結果を残す平野を称えている。

【動画】まさかの“通訳退場”も「ヒラノは動じない」 バタバタするマウンド上のチームメイトを尻目にストレッチをする平野

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