ホークス先発陣の苦しすぎる現状 新助っ人ミランダは救世主になれるか?

先発陣は軒並み防御率4点台、千賀は故障離脱続き

 勝ち頭は7勝の石川。今季は中継ぎとしてシーズンをスタートさせ、その後先発に。ハイペースに白星を重ねていたが、4試合連続で勝利を逃しており、状態が下降気味。ローテの柱となるべきバンデンハーク、武田の2人、さらに中田と摂津がいずれも防御率4点台と安定感を欠いている。

 球界を代表する投手となった千賀は今季、故障に泣かされている。右前腕部の張りなどで2度チーム離脱し、5日には今季4度目(1度はローテ再編のため)の出場選手登録抹消となった。これだけ故障が相次ぐと、起用にも慎重にならざるを得ない。昨季最多勝の東浜は右肩の機能不全のためファームで調整中。左肩違和感の和田はまだ復帰の目処が立っていない。

 大混戦となっている今季のパ・リーグ。他球団を見れば、西武は菊池雄星、日本ハムは上沢直之とマルティネス、ロッテは石川歩とボルシンガー、オリックスはアルバースと、先発ローテの柱がしっかりと機能している。ホークスが抱える先発陣の不調は、リリーフ陣への負担増に繋がっている。

 ファームから若手の昇格を期待したいところだが、残念ながら、現在の2軍から、その候補となりそうな投手の名前がなかなか挙げられないのが現状だ。最も2軍の先発で勝利を挙げているのは、育成ルーキー左腕の大竹耕太郎。大竹に続くのが笠谷俊介で、期待度の高かった古谷優人や長谷川宙輝、高橋純平といった面々は、満足のいく成績を残せていない。

 昨季はサファテが先発陣に“喝”を入れたソフトバンクだが、今季はそのサファテも股関節の手術のためにいない。デスパイネ、バンデンハーク、モイネロと3人の外国人が1軍におり、2軍にはトミー・ジョン手術から復帰を目指しているロベルト・スアレス投手がいる。残り1つの外国人枠をどう扱うのか。そしてミランダは、ホークスを2年連続日本一に導く救世主となれるだろうか。

【動画】ホークスの新助っ人ミランダはどんな投手? 昨季メジャーで8勝をマークした左腕の投球ハイライト!

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY