大谷翔平、逆転サヨナラ勝利呼んだ四球に笑顔「打てないので四球しかない」

サヨナラ勝利に喜ぶエンゼルス・大谷翔平(中央左)【写真:AP】
サヨナラ勝利に喜ぶエンゼルス・大谷翔平(中央左)【写真:AP】

勝利につなぐ選択肢から盗塁チョイス「一番勝てる確率の高いもの」

 エンゼルス大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地ドジャース戦で9回2死から劇的な逆転サヨナラ勝利を呼ぶ活躍を見せた。ドジャース守護神ジャンセンを相手に四球で出塁すると、二盗を仕掛けて相手失策で三塁へ。エンゼルスはここから2連打で勝利を飾った。試合後、大谷は「すごく大きな勝ちだなと。チーム全員でそう思っていると思う」と喜んだ。

 9回2死走者なしの場面で打席に立った大谷は、ここまで3打席無安打だったが四球を選んで出塁。本塁打を狙って大振りしなかったことについて、「(今日は)打てないので、四球しかないと思って」と話し、笑わせた。塁に出ると、次打者フレッチャーの初球で二盗。捕手グランダルの悪送球を誘って三塁まで進み、同点ホームにつなげた。

 盗塁の場面を振り返り「盗塁のスキルはあまり高くないかなと思っている」と謙遜したが、ソーシア監督は盗塁許可のグリーンライトを与えていた。大谷は「ホームランが出て2点でサヨナラになるのか、ヒット2つで同点になるのか、僕が走ったようにスコアリングポジションに持っていって1本で帰ってくるのかっていうのを全部天秤にかけた時、やっぱり一番勝てる確率の高いものじゃないかと思っていた」と明かし、チームの勝利を第一に考えて走った。

 最後の最後で試合を返した。「最後2死だったので、なかなか難しいかなと思っていましたけど、何とか(塁に)出て、球場全体の雰囲気もなんとなくいけるような感じになったんじゃないかなと思う」。バットから快音は響かなくても、貢献する術を見つける。チームの勝利を第一にプレーする大谷の姿勢が詰まった白星となった。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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